概要
機動新世紀ガンダムX Blu-rayメモリアルボックスに封入される新規描き下ろしコミック「あなたと、一緒なら」に登場するガンダムタイプのモビルスーツ。
カリス・ノーティラス専用の機体である。型番GNR-0008C。
戦後、新連邦にて開発された試作機NRX-016ラスヴェートの発展機にあたり、カリスの意向でかつての愛機ベルティゴの意匠を取り込んでいる。
新地球連邦製フラッシュシステム搭載MSと、宇宙革命軍製フラッシュシステム搭載MSの要素を組み込んだ初のガンダムとなるが、本機にはガンダムタイプでありながら従来のフラッシュシステムは搭載されていない。その設定から、パイロットのカリスが且つてガロードを追いつめた時のようにフラッシュシステムが使えなくなっている事を示唆している。しかしその性能は今なお高性能とされるガンダムXにも劣らない。
ベルティゴのように両腕のアームシールドを肩に連結し高機動モードに移行する事が出来る。
武装
・スラッシュシールド
両腕に取り付けられたアームシールド。先端からビームサーベルを発生させ近接戦闘に使える上、ベルティゴと同様の高出力ビームライフルにもなる。ライフルは一撃で量産型MSを撃破出来る程の火力を持ち、またワイヤー接続のスラッシュシールドを飛ばす事で大型のビットとなり遠隔操作も可能。
・AIドローンビット
従来のフラッシュシステムを使わずに操作出来るオールレンジ兵器。M両腕のアームシールド内側に各36機計72機格納されており、射出後にリボン状のプロペラを広げ空を舞い、カリスの行動に合わせ各々のドローンビットに搭載されたAIが判断し行動し、フラッシュシステムを使わずにオールレンジ攻撃を仕掛ける。1つ1つのビーム出力は低いがベルティゴと同様に連射が可能。MSに搭載されている物の中では最大数を誇る。
漫画本編では使用されず、ゲーム「Gジェネレーションクロスレイズ」にて初公開となった。
余談
ときた洸一氏による漫画版の終盤においてカリスはベルティゴの代わりにラスヴェートβと言うMSに搭乗している。この機体はラスヴェートにベルティゴのものと思われる両腕を移植している。両腕にはビームガンとして使用可能なビームサーベルが装備されていた。
ちなみに漫画版では通常のラスヴェートとアベル・バウアー大尉は登場していない。本機含めたニュータイプ候補生MSは本来の流れとは違う演出で登場となったため、ときた洸一氏によって漫画版用に足されたオリジナルの非公式MSとされていた。
ガンダムヌーヴェルは、この機体を続編漫画を描く際に改め、『機動新世紀ガンダムX』のメカデザイナーの一人である石垣純哉氏に依頼しブラッシュアップして公式化した機体となる。