概要
『小説 仮面ライダー響鬼』に登場。
同じ側近を務めるキドウとは対照的に穏やかな雰囲気を纏っているが、物静かな佇まいとは裏腹に有無を言わせない威圧を込める時がある。
かつては名うての鬼「鬼龍」として活動していたが、戦いの最中で深手を負った事が原因で引退。
現在では今までの戦闘の経験を活かして諜報部門の長として活動しており、サキに密偵としてのあらゆる技能を叩き込んだ人物でもある。
キドウと同じく鬼十とはかつて親友同士であり、今回の事件に何か思う所がある様子だが……?
鬼龍
キリュウの鬼としての姿。詳細は不明だが、かつて名うての戦士だったことから相当な戦闘能力を持っていたことが窺える。
以下、小説のネタバレに付き閲覧注意
実は元々はキドウと同じく鬼の規律を重んじていたが、傷が元で引退して初めて鬼十の気持ちを理解し、弱者を蔑ろにするような鬼の規律に対して疑念を抱くようになった経緯を持つ。
そのため引退した今でも心の底では鬼として戦いに身を投じたいとの思いから、何よりも鬼としての規律を重んじるキドウの事を快く思っていない。
そして古い仕来たりに囚われ続ける吉野を変えたいという思いから新生血車党と結託。様々な策謀を張り巡らせていたが、その行為は私利私欲や怨念から起こした行為ではなく、全ては古い仕来たりに縛られ続ける吉野の行く末を案じての行動であった。
なお、サキに対しては特別な感情を抱いており、親友であった十鬼の息子であるヒビキと共に事件の調査を命じて吉野から離れるように仕向けたのも2人を危険から少しでも遠ざけようと配慮から起こした行動である。