概要
吉野を束ねるイブキの側近を務める破戒僧のような外見の巨漢。鬼の「鬼堂」に変身する。
ハヤテの父親である谷の鬼十とは彼が吉野にいた頃から大の親友同士であったが、諸事情で彼に“鬼祓い”を施し、吉野の里から追放した過去を持つ。
何よりも鬼の規律を重んじる悪く言えば堅実、悪くいえば融通の利かない堅物であり、そのために奔放なヒビキとはそりが合わず、彼の事を厄介払いしているがなんだかんだ時には厳しく、時には優しく、本当の息子のように可愛がっている節もある。
本作で起きた鬼十絡みの事件に対しては何か思う所があるらしく、また、ヒビキやハヤテの出生の秘密を知っているようだが……
以下、ネタバレに付き閲覧注意
実はヒビキとは伯父と甥の関係。同時に鬼十とは義兄弟の関係でもあった。
かつて鬼の鎧を開発した鬼十を断腸の思いで吉野の里から追放したが、そのために自分の妹でヒビキの母親であるミツキが鬼十を追いかけて魔化魍に遭遇し、命を落としてしまった過去からヒビキが鬼十のようにならないようにと厳しく育てていた。
また、鬼の規律を重んじる真面目過ぎる性格から鬼十の苦しみや戦いで深手を負ったキリュウの気持ちを理解する事が出来ず、後にその事が様々な災いを招く原因となってしまった。