概要
スコットランドの高知地方やブリンテン島の民間伝承に伝わる“黒い若者”、または“黒い召使”という意味の名を持つ妖精。
黒い髪の毛に木の葉や緑苔で出来た服を身に纏った小柄な姿をし、ドルイン湖の南端の白樺林や茂みに1人で棲んでいるとされる。
用心深く決して人里に付かづくことは無いが、性格はいたって善良で慈悲深く、18世紀頃に森で道に迷ったジェシー・マクレイという名の少女を自分の家へと招いて助けてくれたという話が伝わっている。
また、それから暫く時が経ったある日、マッケンジー一族の5人の領主が何を思ったのか彼を狩り出そうと思い立ち(ちなみにこの領主の1人はジェシーの嫁ぎ先で、この事を知った彼女は夫の行為に嘆き悲しんだとされる)森中をくまなく探し回ったが、見つける事は叶わなかったという。