概要
1990年に1000形(初代)のデハ1021及びデハ1022の廃車発生品を使用して2(クト1・2)が製造された。
構造
車体はデト11形などと共通の設計魚腹形台枠、前面非貫通3枚窓運転台を両端に備え、やぐら状に延長した浦賀寄り運転台屋根に列車無線アンテナ搭載、2000年に壁を設置して有蓋室とした。荷台側面にあおり戸を設け、荷台中央に電動ホイストクレーンを設置、品川寄り荷台にドイツ・フォーゲル社製脱線復旧機材を収めたコンテナを搭載していた。塗装は運転台と有蓋室は黄色に赤帯、台枠と荷台のあおり戸は灰色に塗装された。
運用
クト1は新町検車区に、クト2は金沢検車区に配置された。
救援車として製造されたため、定期検査入出場時や年1回程度訓練で運転される以外に使用される事はなかった。2010年度に2両とも廃車となり形式消滅した。
関連項目
デト11形:同じく1000形(初代)の廃車発生品を使用して製造された電動貨車。
デト17形:同上