概要
1992年5月、小型車や軽自動車を専門に取り扱うオートザム店の上級車種。
ベースとなっているのはクロノスで、オートザム向けには同ブランドを代表するキャロルのイメージを投影したファンシーな外装が与えられた。
この車が販売された背景には修理工場やサブディーラーなどのセカンドパーティが関係している。
当時オートザムはランチアやアウトビアンキといった外車が上級車種として位置づけられていたが、日本車と比べ整備に異なるノウハウが必要で、かつ売るにしても本国からの部品供給の問題で保証やアフターサービスの設定が難しく、そういった現場からは『オートザムブランドで国産の上級車を売ってほしい』という切実な声があがっていた。
そこで満を持して販売したのがクレフというわけだが、蓋を開けてみればわずか2年半ほどで大爆死。
元々オートザム店が若者向けの安価な車を販売していたところ、いきなり車両本体価格だけで200万円をゆうに超えるクレフは受け入れられなかった。
加えて外装の可愛らしさが足を引っ張り、メインターゲットとしていた30代以上の男性からもソッポを向かれ、総生産台数は5,000台あまりにとどまってしまった。
現在は姉妹車のクロノス以上に見かけることがなくなったので、もし発見したらラッキーだと思っておこう。
関連リンク
2022年にクレフが誕生30周年を迎えたのに合わせポストが投稿された。
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榊遊矢:このお方の決め台詞と本車のキャッチコピーが完全に一致している。