「妹を…二度も…苦しませる…わけには…」
「いか…な……い!!」
プロフィール
概要
聖騎士見習い・ジェリコの兄。髪が短いのと、やや大人びている点を除けば妹とよく似た顔立ちをしている。妹が聖騎士になることについては反対しており、騎士の道に進んだ妹を表面上では疎んでいる。
本音では愛する妹に「女性として幸せになってほしい」と考えているが、厳格な性格故に妹からの反発を招き兄妹の確執を生んでしまった。因みにジェリコの方も、心の中では「兄に認めてもらいたい」と願っていた。
魔力
「氷牙(アイスファング)」
氷を自在に操る魔力。汎用性・利便性が高い。
- 雹球(ヘイルバレット)
無数の氷弾を生み出す。
- 殺しの氷山(キラー・アイスバーグ)
巨大で鋭利な氷塊を相手にぶつける。
- 吹雪乱舞(ブリザード・アクセル)
無数の氷弾を竜巻のように発生させ、相手を斬り刻む。
- フリージングフィールド
前方に吹雪を発生させ、範囲内の対象を凍結させる。
劇中の動向
幼少期はジェリコの為に人形を買ってくるような良い兄だったが、ジェリコはその気持ちに気づけなかった。序盤ではヘンドリクセン側に付き、ヘルブラムに協力していた。しかし魔人化したジェリコに攻撃され負傷。その後の王都決戦ではジェリコを魔神化させられた怒りにより離反。負傷した状態ながらも七つの大罪に協力する。
だが新章にて、ゼルドリスの「敬神」の戒禁に操られた聖騎士に腹部を刺される。しかも直後にグレイロードらの襲撃に遭い、ジェリコに再び魔人化の危機が訪れる。
愛する妹を救うため、傷を負った状態で強引に魔力を行使し、凍結による進行の阻止を試みる。しかしそれによって腹部の傷が重傷化し、命を落としてしまう。死の間際、ジェリコに対し「お前は聖騎士になれる」と初めて素直な激励を送った。
奮戦虚しく再び魔人化が進行を始めるも、駆け付けたマーリンにより完全に阻止された。彼の命を賭した行動はマーリン到着までの時間を稼ぎ、妹の命を救うことに確かに貢献したのである。
彼の死後、ジェリコは兄の死を受け入れられず、自分のこれまでの言動を悔いながら涙を流していた。しかし突如として、ジェリコに兄と同じ氷の魔力が開花。兄の想いを受け取ったジェリコは、再び兄を超える聖騎士を目指すと強く誓う。彼女の目に浮かんでいた涙は、既に凍って風に散っていた。
その後番外編にて、死後もジェリコの背後で見守っていることが判明。相も変わらず仏頂面で苦言を呈するが、時々笑って「がんばれ」と声をかけている。そんな彼の様子を見たエレインからは、「兄って不器用」と笑われていた。