グスタフ・ミュンヒハウゼン
ぐすたふみゅんひはうぜん
「フッ…私を殺すのか」
初出はGBAの『THE KING OF FIGHTERS EX2』。
黒の長髪をオールバックにし、黒いスーツに黒い革手袋という無精髭の優男。
近年頭角を現し始めたスイス人実業家で、ドイツに本拠地を置くテクノロジー企業の社長。欧州財界での発言力を強めており、スポンサーを集めて今回の大会を開催した主催者である。
その正体はオロチ一族の残党で、かつて倒されたオロチ四天王であるゲーニッツの配下であり、彼の復活を目論んでその器となる子供を探して世界各地で不思議な力を持つ少年達を誘拐し、スイスの自城に拉致していた。そして、その中で適性のあった天羽忍を器として改造することに成功する。
本作の黒幕……であるのだが、実際のゲームでの戦闘は洗脳した忍に全て任せているためステージの背景で偉そうに座って見ているだけの扱いであった。
忍を倒されたあとはそそくさと退散しており、草薙京から「オロチの尻尾」呼ばわりされていたりするところを見ると、実際の本人の戦闘能力はあまり高くないのかもしれない(既に計画が失敗したため無駄な戦いを避けたかっただけの可能性もあるが)。
『EX』シリーズはここで打ち切りとなってしまったため、以降のシリーズでは登場していない。
懲りない奴らだ…
普通なら全く目立つはずのないキャラクターなのだが、このままでは惜しいとMUGEN界に自作キャラクターとして投入されることとなった。制作者は海外ユーザーのZelgadis氏で、『KOFXI』のキャラクターであるオズワルドを基に制作されている。元は氏のコンプゲーのボスキャラを想定して制作されたものである。
ここでの綴りは【Gustab Munchausen】になっている。
性能はただ見てるだけだった原作と打って変わって、一言で言うと『厨ボス(戦艦)』。
半透明のワイヤーを用いた変則的な攻撃な戦法を用いて、絶妙な立ち回りでこちらを揺さぶってくるテクニカルキャラ。
攻撃範囲の広い飛び道具を多数所持しており、まともに近づくのも一苦労する。さらにそれを掻い潜ろうとも、打撃技の連携も早く、いわゆる「どこでもキャンセル」と呼ばれるような、通常技→必殺技→超必殺技へと自在に移行できるシステムを持っており、その気になれば開幕10割は朝飯前という狂クラスレベルの鬼性能を誇る。
一方で防御面は低く、特に耐久値が紙なため、怒涛の攻めには弱い。……はずなんだが、このグスタフ最大の武器といえるのが全画面・全攻撃・ダメージ5割という鬼畜性能な当て身(相手の攻撃を無傷で受け、反撃する技)超必殺技『Reversion of light』で、大抵のキャラクターはこの鬼の当て身の前に屈して倒されてしまう…。
あくまで二次創作の範疇とはいえ、あからさまに上司以上の実力であることには違いない。
(当然ながら、原作では設定上オロチ八傑集の方が格上であるため、冷静に見るとおかしな事態である。)
ちなみにCVは当然原作では無かったため、MUGENでは中田譲治氏の音声を流用。
戦闘前にオロチの研究で散々やらかした連中を「懲りない奴らだ…」の一言とともに灰燼にするという、これまたインパクト絶大な演出をかましてくれる。
その脅威的な強さ、渋みのある外見、ダンディボイスから人気を博しており、遂には混ぜ物キャラまで登場し、双方ともに大人気を獲得している。
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