概要
GJ部コンビが贈る新たな「四コマ小説」。異世界ファンタジーもので、一般料理人のカインが、元勇者でリーダーのリサと元魔王と元暗殺者のアサシンと共に、ダンジョンで倒したモンスターをとって食う話。
作者によると前シリーズで現代舞台はやり尽くされたので、異世界を舞台にしたとの事。
GJ部と同じく1話が4ページ構成になっており、挿し絵も他のラノベに比べて多い。
漫画『ダンジョン飯』と同じ「ダンジョンでの食事」というコンセプトで、モンスターを食材として扱っている作品だが、あちらが割りとガチでモンスター狩りをしているのに対し、GEは(命がけとはいえ)ゆるく狩りをしている印象を持つ。まあ、GJ部の雰囲気を受け継いでるから当然そうなるわけだが。
料理に関しても、GEのほうが若干ゲテモノ色が強い。また、モンスターを食べる理由も『ダンジョン飯』のような「目的のために自給自足しないといけないため、モンスターを食べざるをえない」というものではなく、「狩ったものはどんな生き物であっても食べないといけない」というもので、モンスター退治を意図的に行い、それを調理して食べる、といった感じである。
ちなみに、『ダンジョン飯』のほうが半年近く先行して連載を開始している。
主な登場人物
カイン
全ステータスが冒険者平均レベルを下回る一般人。 ダンジョンのモンスターに襲われたらひとたまりもないぐらい弱いが、その時はその時と諦めている。
積載能力と足腰だけは丈夫で、一般人レベルだが料理は一応出来るのでGEに欠かせない人員。GEメンバー全員&エルマリアとケッコンカッコカリした。
GJ部の四ノ宮京夜ポジションと思われる。
リーダー
攻撃力・防御力・スピードが英雄レベルを超えた元勇者で、年齢不明(14〜17ぐらい)。美味しいものを食べることを目的にGEを立ち上げた。強い奴ほど美味しいという価値観を持っている。
一人称はオレで、普通の女の子を目指して「わたし」に矯正中だが上手くいっていない。小柄でスレンダーな体型がコンプレックス。
本名はリサだが名前を呼ばれることに慣れていないので名前を呼ぶことを禁止している。孤児で家族はおらず、戦場を共にした老兵が親のようなもの。
GJ部の天使真央ポジションと思われる。
魔王さま
魔力・スタミナが英雄レベルを超えた元魔王で、美味しいものを食べることを目的にGEを立ち上げた。クールで理性的で、学問と本を愛している。
巨乳の持ち主でグラマラスなスタイルだが本人は気にしており、胸部の駄肉がコンプレックス。
真名は隠しており、字は《金色の魔眼》。両親はいるが家族と呼べる関係ではなかった。メイド長が姉のようなものであるとの事。
GJ部の皇紫音ポジションと思われる。
アサシンさん
回復力・燃費・索敵能力・スピードが英雄レベルを超えた暗殺者。ある機関で育成され「魔王と勇者」を殺す命令を受け送り出されたが、二人が「元魔王と元勇者」になっている為、復職するまで追尾だけしている。
カインが加わる以前から目視出来ない暗がりに潜んで追尾していたものの、カインにはしばらくの間気付かれていなかったが、カインに徐々に餌付けされGEに加わった。
機関で育てられた為、感情表現を知らず無口で無表情。喋っても片言。 シリアルナンバーは◯◯七三で、本名はないらしい。
また、家族という概念を知らず、シリアルナンバーの続きは皆亡くなっている。
GJ部の綺羅々・バーンシュタインポジションと思われる。
エルマリア
霊力が英雄レベルを超えた、酒場「腹ぺこ赤竜亭」の看板娘。人の世話を焼くことが大好きで、あらゆる出来事(神様を除く)が美談に見える「天使アイ」の持ち主。
本業はシスターで、教会の修繕費を稼ぐ為にバイトしている。腹ぺこ赤竜亭を選んだ理由は制服が可愛いから。
自称・駄女神。人間に肩入れし過ぎた結果、神様に人の身に堕とされたと言っている。そのためシスターでありながら神様に対してだけは辛辣。
GJ部の天使恵ポジションと思われる。
用語解説
GE(グッドイーター)
戦闘的飽食集団。「キャッチ&イート」が合言葉で、ダンジョンで倒したモンスターを必ず食べることを掟にしている。それがたとえなんであろうと…。
腹ぺこ赤竜亭
元冒険者のマスターが経営する酒場。エルマリアがバイトで働いており、カイン達4人もそこで食事をとる事がある。
ドラゴン
一般的に最強とされているモンスター。勇者と魔王のコンビでも退けるのに3分もかかる。
美味しさと強さの基準値にされている。