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グリセンティM1910

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グリセンティM1910(GlisentiModel1910)とはイタリア製の自動拳銃である。
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概要編集

ベテル・アビエル・レヴェッリが1900年代に開発し、トリノに拠点を置くソシエタ・シデルルジカ・グリセンティ社が権利を獲得し、メタラルジカ・ブレシア・ジャ・テンピニが製造したブリーチブロックのショートリコイル式自動拳銃。

1906年に7.65×21mmパラベラム弾を使う最初のモデルであるM1906が生産され、当時オートマチックの次世代拳銃を求めていたイタリア軍に売り込まれたが、9×19mmパラベラム弾を発射する仕様にしてほしいと要望が出される。

しかし、設計段階で7.65×21mmパラベラム弾を想定していた為にそれ以上の弾を使うと破損が発生し、この解決のために9×19mmパラベラム弾を元にした弱装弾の9mmグリセンティ弾を開発しこれを発射できるように再設計、そしてイタリア軍に採用された物がM1910である。


生産効率はさほど良くなかったものの時代を先取りするために広く生産された。

だが破損とは行かないまでも動作不良が多発し使い勝手も悪かったため兵士達からは不評で、一部は旧式のボデオM1889を使用していた。

そのために1912年にブレシア冶金会社という所が改良を行ったブリクシアというモデルを送り出すも軍からの好感が得られずに挫折、代わりにベレッタが開発したM1915が正式採用として代替されてしまう。

民間市場に出すことも考えられたが、第一次世界大戦の発生で工業力を戦争に回す必要があり生産が中止されてしまう。


総じて、不運に振り回された銃だった。


なお、9mmグリセンティ弾の方は弱装ということで9mmパラベラムを扱う銃に一方通行で使用でき、銃器に優しく扱いやすいため人気でビラール・ペロサM1915やベレッタM1923を始めとした幾つかの品に採用され、50年代まで生産が続いた。


フィクションでの使用編集

タイム・トゥ・キル~愛と勇気の戦場~ - 第二次エチオピア戦争をイタリア王国陸軍中尉エンリコ・シルヴェストリの視点で描く映画。ニコラス・ケイジ演じるエンリコが使用する。

isonzo - 第一次世界大戦のイタリア戦線を題材にしたFPS。イタリア王国側の兵士が使用できる。


性能編集

全長207mm
銃身長100mm
重量820g
使用弾薬9mmグリセンティ弾(9×19mm)
装弾数7
口径38口径

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