概要
CV:緒方賢一(ニンテンドー3DS版『ドラゴンクエストⅧ』)
『ドラゴンクエストⅧ』に登場する竜神族の長老の一人。主人公の母・ウィニアの父、つまり主人公の母方の祖父である。
『竜神の道』の壁画によると、元々竜神族は大昔は『光の世界』の支配者であり人間を奴隷のように扱ったり、彼らから崇拝される存在であった。
しかし、突如として現れた暗黒神ラプソーンに大敗して隠れ里がある場所へと引き籠る様になる。
その後、光の世界は七賢者によって救われたが竜神族は光の世界との交流を絶つ。
そして彼らは「人間と交流してはいけない」という掟を作った。
理由は不明だが、引き籠っている間人間の身でありながら竜神族の里に乗り込んできた王者がいたらしいので、人間に対する不信感が募ったのだろう。
そのため、竜神族は人間界に監視係を送り込んだりしている(その王者は『ワイトキング』となり徘徊している)。
そして本編の約20年前、娘がサザンビーク国の王子&クラビウス王の兄・エルトリオと恋に落ちたことを知り「人間と竜神族とでは幸せになれるはずがない」という親心から娘を里へ連れ戻す。
しかし、父親から自身の悲恋話を聞かされていたからか、王子の身分を捨てウィニアを取り戻そうと単身で竜神族の里に挑んだエルトリオは里の入り口間近で死亡し、それを知ったウィニアは悲しみのあまり体を弱らせ主人公出産後に衰弱死を遂げる。
自分が良かれと思ってした事が結果的に不幸な結末を招いてしまい深く後悔したグルーノは、せめて娘の忘れ形見である主人公を育てようとする。
しかし竜神族の掟はそれを許さず、長年に及んだ長老会議の末グルーノの必死の反対も虚しく主人公は「記憶封じの術」をかけられた上で里を追放されることとなった(これが作中主人公に呪いが効かない原因である)。
グルーノは幼い孫を心配して竜神王に懇願し、「姿をネズミに変えて主人公と決して喋ってはならぬ」という条件で孫の後を追う許可を得て、主人公の成長を見守った。
その後、この一連の悲恋話を受けて竜神王はウィニアと同じ事が二度と起きぬよう人の姿を捨てる事に決めた。
そして竜神の血を持ちし祖父と孫は、トロデーン城の王家に拾われる事となった。
ちなみに過去を主人公に語る際には紙芝居を態々用意しており、内容も自分を(主に容姿)非常に美化して語っている。
これを孫に良い所を見せたい祖父の心情と思えば、グルーノが可愛く思えるかもしれない?
ちなみに美化しすぎたせいか、ゲルダには話の真偽を疑われてしまっている。