これは私が 死ぬまでの物語だ…
概要
少年ジャンプ+で2022年12月7日からインディーズ連載されている漫画作品。
作者は土屋計(pixivアカウント)。
2022年5月にジャンプルーキーに掲載され、連載争奪ランキングで1位を獲得した。
あらすじ
「ヒト」が獣人の奴隷として虐げられる世界で、少年の灰茶は海獣と闘う見世物のための兵士として生まれ育った。
いつ死ぬかもわからない地獄の日々。
ある時灰茶は、仲間たちの犠牲に紛れて闘技場から逃げ出すことに成功した。
獣人の桃刃(タオレン)に拾われた灰茶は、友人のクロケル、シロハコと共に桃刃が経営する温泉宿で働き始める。
幼き少年が理不尽な世界であがく、下克上の物語。
登場キャラクター
- 灰茶(ハイチャ)
ヒトの子供。ヒトと海獣が闘う興業「海獣船」で産まれ、奴隷として育てられた。
まだ幼いながら高い戦闘能力の持ち主で、死者が絶えない海獣船で最古参として生き抜いていた。
ヒルコの犠牲で闘技場から脱走し、レンガ楼に下働きとして匿ってもらう。
- シロハコ
兎の獣人。小柄だが聡明で、勇気がある。
- クロケル
イタチザメの獣人。少し気弱でのんびりもの。力は強い。
海獣船
- ヒルコ
ヒト。当初は灰茶を利用して生き延びようとしたが、彼に救われたことで友人になる。灰茶を闘技場から逃がすために死亡。
元々は肉食用のヒトの子を出荷する牧場の教師だった。
- 吹雪(フブキ)
アザラシの獣人。海獣船を取り仕切るオーナー。
レンガ楼
- 桃刃(タオレン)
豚の獣人。温泉宿「レンガ楼」の支配人兼料理長。
優れた腕前を持つ三つ蹄シェフ。灰茶たちを拾い、匿う。
- 秋(アキ)
鹿の獣人。番頭。頭が良く、本業の合間に皆に歴史の授業をしている。
- 文雄(フミオ)
豚の獣人。料理人。ぶっきらぼうだが面倒見は良い。
蟲国獣隊
- 黄粉(キナコ)
ジャガーの獣人。二番隊隊長。
弱肉強食の獣人の世界において「身分の高さ=強さ」であり、作中屈指の実力の持ち主。
ものすごく正直な性格。
- 七三(ナナミ)
ジャガーの獣人。黄粉の従者。
黄粉とは肉食学校の同級生で、憧れの存在。
- 足ふき
黄粉が飼っているヒトの奴隷。黄粉の足を舐めて綺麗にする役割を担っておりが、鋭い爪のせいで口周りが傷だらけになっている。
その他
- 漁火(イサリビ)
ブチハイエナの獣人。部下2人と共にゴミ回収屋を営む。
幼い頃から須佐之男種と共に過ごし、大切に思っている。
- 昴(スバル)
シマネにある出雲牧場の牧場長。ヒトの子供たちを育て、出荷する。
- 赤矢(アカヤ)
ヒト。天照種を奪取するため、出雲牧場に潜入する。
用語
ケモノクニ
「北海」「遠北」「環東」「宙部」「金黄」「蟲国」「紫国」「玖州」の八國に分かれている。
かつては人が動物を支配する国「日本」だった。現在でも地形や地名に日本の面影が見られる。
ヒトの品種
- 伊耶那岐(イザナギ)
- 伊耶那美(イザナミ)
始祖。
- 天照種(アマテラスシュ)
三柱の一種。植物の遺伝子を取り入れた、細胞の再生能力に特化した種。美と再生の象徴。
その細胞は移植から塗り薬まで医療関連に幅広く用いられる。
- 月読種(ツクヨミシュ)
三柱の一種。
- 須佐之男種(スサノオシュ)
三柱の一種。圧倒的な筋肉密度と耐久性を持つ、力の象徴。
その細胞を取り入れることでキメラを作り、ケモノクニの交通や電力を担う。
- 三柱の純血種
柔らかく上質で、富裕層が食べる。
- 交雑種
品質的にはイマイチだが、安いので肉食獣人の主食となっている。
- 水蛭種(ヒルコシュ)
神肉を作る過程で生まれる出来損ない。髪が白くてヒョロリとしているのが特徴。肉質が悪く、性別はない。
頭は良いので、人間牧場の教師として使われる。
- 淡島種(アワシマシュ)