概要
それは、七夕の奇跡。
ラブ&ピースが信条の弾き語りのシンガー、有浦柑奈
クラシック奏者の両親のもとに生まれ絶対音感を持つ少女、梅木音葉
教会で聖歌を捧げていたシスター、クラリス
歌を口ずさむことが趣味の神秘的な少女、望月聖
そんな歌に関して一目を置かれるアイドルで構成されたカルテットユニット。
初出は後述する『ドリームLIVEフェスティバル 七夕SP』。
この4人がユニットを結成するまでに、それぞれイベントで何度か共演している背景がある。
特にクラリスは他3人とイベントでの共演やユニットを組んだことがあり、
音葉とは『ディヴァイニア』、
聖とは『グロリアス・コード』というユニットを、
柑奈とは公演にて『愛の宣教師』を …………といった具合。
また、クラリス・聖・音葉で『ディヴィニア・トリニターズ』というユニットを組んだこともあった。
他の導線を見ると、
柑奈と音葉は2016年9月から共通衣装をまとい『シンフォニック・ワールド』として異例なほど短い間隔でイベントに連続出演し、しばし話題になったこともある。
構成メンバーから考えると(諸説あるものの)前述の『ディヴィニア・トリニターズ』に柑奈が加わった形と見るのが無難か。
ユニット名から推察すると『シンフォニック・ワールド』の要素も少なからず加味されたものと思われる。
ドリームLIVEフェスティバル七夕SP
そんな4人が、ユニットを組み『コズミック・シンフォニー』として初登場したのが2017年6月30日から開催された『ドリームLIVEフェスティバル七夕SP』。
音葉「七夕は奇跡が起きる日…。私たちの歌で、空を彩りましょう」
柑奈「天の川を越えるラブに、みんなが注目しています!私たちもですっ」
第8ラウンド(7/7 22:00~7/8 21:00)の七夕の夜に登場した、
奇跡のボイス特化ユニットの誕生である。
聖・クラリス・音葉の三人。どこか浮世離れした、まばゆいばかりの金色の女性たち。
――そこに騒がしくも加わったのは有浦柑奈。
色合いからしても、持たれるイメージとしてもちょっと“場違い”な少女である。
しかし、誰かが言った。
“だからこそ”、と。
『ディヴィニア・トリニターズ』はある意味で完成されたユニットである。
そこに付け足すものはほぼ無く、一種の“領域”を形成する神聖なる三人。
“だからこそ”、有浦柑奈にも意味があった。
いわゆるサラブレッドであり、培った歌唱技術と想いは追随を許さない――音葉。
真摯な祈りで澄まされた歌声に、「既に教えることがない」と評された――クラリス。
幼いながら秘めた資質は、この世の子ではないと思うばかりに――聖。
確かに柑奈も歌に生きる一人ではあっても、純粋な歌唱力ではおそらく一歩及ばない。
……しかし、柑奈には詞があった。彼女たちの音を、奏でる世界を、ちょっとだけ分かりやすく彩るためのものを、柑奈は持っていた。
"音葉「互いの旋律が、溶け合って…新たな境地に至る。そんなLIVEに…」
クラリス「皆が手を取り合い、生み出される新たな歌。祝福しましょうね」"
『シンフォニック・ワールド』でも触れられた理念。
周囲のなにもかもを“音”にして歌うこと。その手助けをするのが、柑奈という少女だった。
そして、いつもよりちょっとだけ“身近になった”声の調べは、
美しい音を持つ少女たちによって、とある当たり前で、しかし大切なものを生み出していた。
"クラリス「心に響き渡る、まさに無上の音楽。素晴らしきLIVEでした…♪」
柑奈「音楽は人を動かすってこと、実感します。私も…感動してます!」"
音楽は力を持つ。その実感。
こうして『コズミック・シンフォニー』……無辺の広がりを秘めた交響は、鳴り出したのであった。
歌声高らかに…コズミック・シンフォニー
翌年2018年2月7日、リフレッシュルームに登場。
事務所で出会った音葉と聖、2人で歌った後、
歌を聴きつけた柑奈とクラリスが事務所にやってきて4人で会話する。
トレーニング後の柑奈・クラリスの歌声がいつもより良いことを知り、聖も運動しようと言ったところ、柑奈が春になったらみんなでピクニックに行こうと他3人を誘った。
前述の初登場以来の出来事であり、ユニット出演以外でも交友関係があることが窺える一幕となった。
始まりは音葉と聖が一緒に歌い、和やかに談笑する……という微笑ましくも可愛げのある光景だったが。
音葉「…あ。噂をすれば優しい足音が…」
「あっ! やっぱり、いたいた! 二人とも、お疲れ様です♪」
視界に飛び込んできたのは蛍光グリーンのトレーニングウェアを着た柑奈とクラリスである。
トレーニングの後とあってそれ自体はおかしなことではないのだが、
清楚なイメージのクラリスのインパクトに加え、柑奈の大きな花飾りが微妙に合体事故を起こしていた結果シュールさが際立ち、思わず笑ってしまったPも少なくなかったという。
その後、「ランニングマシンで一時間ほど歌いながら走った」というバイタリティを前に、音葉と聖は少なからず驚き(と困惑)を隠せなかった様子を見せている。
同時に「ついていくのがやっとでしたわ」と言いながら最後まで走り切ったクラリスが、当初は体力に不安のあったところから大きく成長したことも示唆されている。
音葉いわく「柑奈さんのパワフルさは、私たちも感じてはいますが…」とのことで、
神聖という、しかしどこか儚い印象が付き物な三人からすれば、ある意味俗っぽい柑奈がもたらすパワフルさもまた重要なファクターなのかもしれない。
総じて、微笑ましくも賑やかになった彼女たちは、新たな風と共に、高らかに。
…………最後まで蛍光グリーンな二人を添えて。
夏祭りDEドリームLIVEフェスティバル
その後、春にピクニックへ行ったかどうかは分からないが、2018年6月30日から開催された『夏祭りDEドリームLIVEフェスティバル』でユニットとして再登場する。
第7ラウンド(7/6 22:00~7/7 21:00)に登場し、1年きっかりの再登場で七夕の夜を彩った。
柑奈「ふふ…ラブを歌う私たちも、時には違う色に染まっちゃいます♪」
音葉「夜の色、闇の色…黒に染まる心は、どんな音を奏でるでしょう?」
はたして。『コズミック・シンフォニー』が聖属性などと誰が言ったのだろうか?
前回登場時とはうって変わって、闇属性感の強いユニットとなった。
聖は金色の髪に二対の角を生やした鬼姫として。
柑奈は銀光ゆらめく刃をかざす海賊として。
クラリスは寒色のコートを羽織った麗人として。
音葉は夜に駆ける二面性の怪盗秘書として。
それぞれの姿――少なからずダークなオーラを纏ったモノとして。
そもそも。コズミックとは、多くの人が浮かべるようにあの真っ黒な宇宙を指す言葉である。
現れたのは七夕で、「七夕は奇跡の起こる日…」とまで口にしている。
短冊を下げ、天の川を見上げる“時”はほぼ間違いなく“夜”である。
『コズミック・シンフォニー』は最初から“闇”を内包したユニットであったと、それを否定することができるだろうか。
これもまた初登場以来の衝撃であり、少なくないPが驚愕と共にこの事実を認識することとなった。
だからといって別に悪に染まっただとか、方向性が180度変わったかというとそうでもない。
むしろ「響き合う」という特質が「受け入れ飲みこむ」というより深い受容の形として見えやすくなった、とも言えよう。
クラリス「皆様の心の内にある、咎の闇も…私たちが受け入れましょう」
柑奈「海のように、全てを受け入れ飲みこむ…これも、愛ですよ♪」
これがこれからの常態になるかどうかは定かではない。
しかし「彼女たちはこういうこともできる」という他ならない証拠となったのは間違いないだろう。
聖「祭囃子には、人ならざる者の声も…忘れないでいてくださいね」
音葉「闇の手招きは、いつでもみなさんを待っていますから…ふふっ」
いずれにせよ、七夕の夜が引き起こした奇跡の一つであるようだ。
聖天からもたらされる祝福の光か、
はたまた宵空に包む慈愛の闇か。
今度はいったい、どんな姿を見せてくれるのだろう?
ぷちデレラ
ぷちデレラのステータスがクラリスと柑奈でCuのVo1位2位であり、
聖はなんと全ぷちデレラ中Vo1位、音葉もCoのVo2位ため、
ぷちデレラのステータスでも指定Vo力団の名に恥じないステータスとなっている。通称は伊達じゃない。