概要
旭化成が販売する食品用ラップフィルムの商品名。主に食材の乗った皿などの上にラップフィルムをかぶせるように密閉するのが基本的な用途である。
またこの素材は酸素を通さないため、ニオイ移りを防ぐのが特長。また、熱に強いので電子レンジでの加熱や冷凍保存にも向いている。
歴史
旭化成のサイトではサランラップの開発経緯について次のように説明されている。
このラップはもともと食品用に開発されたものではなく、戦場などで銃弾や火薬などを湿気から守るために開発された。戦後、ダウ・ケミカルのラドウィックとアイアンズという二人の技術者がピクニックに行った際に、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)フィルムにレタスを包んでいったことがきっかけとなり食品の保湿と保管としての用途が注目されてその後に正式に食品用ラップとして一般に販売されることになった。この時に、商品名は食品用に使えることに気付いた二人の技術者の妻、サラ (Sarah) とアン (Ann) の名前にちなんでサランラップと名付けられた。
日本では、旭化成工業(当時)とダウ・ケミカルの合弁企業だった旭ダウ(1952年設立、1982年に合弁解消のうえ、旭化成工業に吸収合併)によって日本初でありライバルのクレラップ(呉羽化学、現・クレハ)にやや遅れることの1960年に発売開始された。冷蔵庫や電子レンジの普及により、売り上げを伸ばした。
材料
PVDCフィルム(サランフィルム)を用いている。アメリカ合衆国では環境への配慮から、2004年低密度ポリエチレン (LDPE) を材料とするサランプレミアムラップ (Saran Premium Wrap) が発売され、主力となっている。 旭化成では、主原料は宮崎県延岡市の「旭化成・延岡工場」(ちなみにかつては「旭化成ケミカルズ・サラン工場」←「旭ダウ・延岡工場」(同工場内))で生産し、航送で三重県鈴鹿市の工場(やはり、かつては旭化成ケミカルズ←旭ダウ)へ送られ、そこで「サランラップ」本体を生産している。
たぶん、クマ
2014年6月頃放送のサランラップのCMに初出演し、その後もCMに出続けているカラフルな熊のキャラクター。下記の出演者と共演する事も多い。CMに留まらず公式HPに登場したりグッズを出したりと活躍を広げている。
赤、緑、青をまとったRGBカラーで、これはサランラップ三種類の色から来ている。
公式によると「名前は、いまだに、ない。」との事で、本来は名無しのようだが、通称としては「たぶん、クマ」とされている、LINEスタンプやぬいぐるみなどのグッズ名は「たぶん、クマ」で統一されている。また、時々喋るが声優も不明。
その見た目や、体操したり踊ったり転んだりする仕草の可愛さから人気がある。
CM出演者
- 佐久間良子
- オダギリジョー
- 桜井幸子
- 竹下景子
- 山口智充
- 岡田准一(元V6)
- 徳永えり
- 小野ゆり子
- ホラン千秋・・・現在出演中。CMに登場した、芸名をもじったジョークグッズ「ホランラップ」プレゼントキャンペーンが本当に行われた。
- 藤森慎吾 (オリエンタルラジオ)