概要
(画像の物)縞模様のような濃淡と、長く先の尖った形の葉が特徴。その特徴から、「虎の尾蘭(トラノオラン)」とも呼ばれる。和名では「厚葉千歳蘭(アツバチトセラン)」という名前もある。
葉の間から花茎が出て目立たない小さな花が咲く。
明治時代の中頃に海外から日本に持ち込まれ、それから観葉植物として国内に普及していった。
葉に水分を貯める多肉植物で、葉の肉厚に進化したタイプ・葉の薄いタイプ(画像のタイプ)・さらにその中間型が存在する。
葉の薄いタイプは観葉植物としても扱われているが、葉を触ってみると普通の観葉よりは硬くて厚みがある。
多肉なので、水やり間隔は(週1回~月1回程度・土質の乾燥速度によって変わる)とサボテン等と同じ感覚で良い。
理想的には土質は砂礫質の物を好む。水分が鉢内に停滞しないので根腐れ等などを起こしにくい。
乾燥地で適応進化した植物なので、用土をジメジメと多湿にしていると雑菌に負けて根腐れしやすい。高温乾燥は好むが、低温多湿は嫌う。
典型的な夏型多肉で、寒さには比較的弱い方。暖かい地域なら軒下でも越冬するが、そうでなければ温室か室内に取り込んだ方が良い。霜に当たれば、枯れる可能性が高くなる。
夜間~早朝の最低温度が10℃位を切り始めたら、断水し強制的に休眠させて越冬させる。
むしろ断水した方が、体液の濃度が濃くなり、より耐寒性は高くなる。
(種によっても違うが、3~5℃位までなら耐える・断水期間は半年位でも余裕で耐える)
冬の低温時期に無理に水をやると、水を吸わないので根腐れして枯れる。
温室などで最低温が15℃以上ある場所なら、月1回程度の水やりなら可。
園芸大国のタイでは、人気が高くコレクターが大勢いて、熱心に園芸品種が作り出されている。多湿ではあるが、温暖で一年中成長期なので比較的気候も合っている。日本にも一部業者が高額で輸入販売している。
マイナスイオンを大量に放出して空気清浄効果がある等と一部の園芸ネットショップ等で売られている事があるが、売るために大げさに喧伝されている嘘と言ってもいい。
そういう店は大して詳しくもないので、種名や生育の情報等も間違えたままでも売っている事も多い。特にサンセベリア・スタッキーは高確率で別種を間違えたままで売っている。
花言葉(グリーンメッセージ)は永久、不滅など。
「サンスベリア」とも呼ぶ。