前作が『機動戦士ガンダム』のパチモンだったのに対し、こちらは『太陽の牙ダグラム』のパチモン。
ストーリー
バイソン軍とギド帝国軍の戦いから半年後、
戦いをかろうじて生き残ったリョウ・シサムは、装甲バトルアーマーに搭乗してケイ・モウルたちのいる小惑星「ZONA」へ向かっていた。
しかしその途中で、ベン・レイコックの率いるネオ・ギド帝国軍と遭遇。ここに、新たな戦いの幕が切って落とされた。
販売商品
1982年5月下旬に装甲バトルアーマーが発売。やや遅れて、7月上旬からメインである重装甲バトルコマンドが発売された。
82年後半も20点ほどの発売が予告されたが、正規スポンサーをしていた『超時空要塞マクロス』がヒットしたため、8点のみの発売に終わり、企画されていたジオラマセットは、そのまま『マクロス』のジオラマセットとして売り出された(尤も他社から買い取った第二次世界大戦ジオラマセットにロボットを付けただけの代物なので、アニメージだろうがマクロスだろうが世界観無視な事に変わりはない)。
重装甲バトルコマンド・装甲バトルアーマー
重装甲バトルコマンド
バイソンの装甲バトルスーツの頭部と武装を変更したもので、ガンダムのモビルスーツから離れ、ダグラムのコンバットアーマーのような、ミリタリー風味を独自に追求したものと言える。
頭部は顔のないメカ風のものとなり、両手首から先がキャノン砲風の武装に変更されている、と言うか手首に関してはプラモ化の為に資料を得ていた『マクロス』からの盗用であろう。
元がバイソンのバトルスーツの仕様変更品であるため、バイソンの各キットが有していた特徴を受け継いでいる。各¥800。
一部の商品には、年少のユーザーにはハードルの高いエアブラシ塗装を前提とした迷彩塗装が指定されていたが、これはゾイドの箱裏に描かれたバリエーション案にもよくあった事である。
重装甲バトルコマンド バルカン
バイソンの流用。配色はバイソンと大差ないが、 ダグラムにも類似している。手首の武装はデストロイド・モンスターに酷似。
重装甲バトルコマンド インディゴ
カムイの流用。グリーン系の迷彩を施している。手首の武装はデストロイド・トマホークに似たキャノン砲タイプ。
重装甲バトルコマンド ダガード
ザリクの流用。全身サンド地に茶系の斑点迷彩を施している。手首の武装はグラージ風。頭部、武装、塗装の違いだけで、ザリクの面影はほとんどなくなっている。
重装甲バトルコマンド ベルグラノ
ガスパルの流用。塗装はバルカンに似たもの。手首の武装はデストロイド・ディフェンダーに似た二連装。これもザリグ=ダガード同様に、全くイメージが変わっている。
装甲バトルアーマー
1/144ガンダムと同等のサイズで、各¥300。
ダグラムのコンバットアーマーに似たボディに、戦車の砲塔をそのまま載せた形状をしており、箱絵では戦車長が顔を出していたりする。手には五指のマニピュレーターを持ち、「腕の装甲に火器を搭載」している点も、ダグラムに似ている。また、ダグラムのリニアカノンのように、バックパックにキャノン砲を装備。
この形状の為「戦車の砲塔が頭部」という、前シリーズとは異なる特徴とインパクトを有する。
ただし、戦車の砲塔を載せるために胸部の前後幅が大きくなり、手足の部品は前シリーズ、ギド帝国軍量産型バトルスーツの金型を流用したため、全体的に箱絵より太目の造形となったものが多い。