概要
第6話「ゾンビとランチ」において、シロモとテディは突如発生したゾンビの大群に追われ、荒野の一本道を逃走していた。
偶然逃げ込んだ倉庫に、そこで保管されていたと思われる世紀末風の装備を纏ったテディの活躍でゾンビを追い返す事に成功。
そのまま2匹は追撃に乗り出すが、偶然居合わせたハンバーガーモルカーが彼らの追いかけっこに巻き込まれ目を回してしまい、屋根に積まれていたハンバーガーが落っこちてしまう。
それを見てテディ達とゾンビはハンバーガーの奪い合いを引き起こすが、ハンバーガーモルカーの仲裁でゾンビは肉、シロモはレタス、テディとハンバーガーモルカーはトマトとそれぞれの好物を分け合う事となる(バンズの方は通りかかった鳥達が獲得)。そのまま仲良くランチ…と思ったら、ゾンビの1体がシロモに噛み付いてしまい…
何と、シロモはゾンビモルカーとなってしまったのだ!!
それを見たテディとハンバーガーモルカーは野菜をくわえてすぐさま逃げてしまう。その光景にシロモは唖然としていたが、肉食性に変わったのか、直後にゾンビ達の肉を奪い逃走。最後は何事もなかったかのようにテディ達と共にポーズを取った。
全体的に突拍子もない話(そもそもどういった経緯でゾンビが出現したのかも劇中では一切明かされていない)なので、シロモも何事もなかったかのように元に戻っていてもおかしくはない。
と思いきや、第8話で一瞬ではあるがこの状態で映っていた他、9話でも同様の姿で登場しており、シロモが今後ずっとゾンビのままである可能性を指摘する声も……。外見と食性が変わっただけで、今まで通り他のモルカーと仲良くしている様子が見られるのが救いだが。
…とか何とか言っていたら、第10話で元の姿に戻って普段通りの生活を送っている様子が確認された。
視聴者たちがほっとしたのは言うまでもないが、それにしてもいったいどうやって元に戻ったのだろうか?
後に劇場版総集編「とびだせ!ならせ!PUIPUIモルカー」の特設ページ「モルカースタンド」での紹介文で「肉が食べられるようになったが本人はあまり気にしていない」という衝撃の事実が明かされた。
余談
Twitterではこの突然の事態に阿鼻叫喚の声が挙がり、「シロモちゃん」「シロモー」「ゾンビ化」といったワードがお勧めトレンドに入る程であった。
「ハッピーエンドかと思いきや、最後の最後で不穏な展開を挟んでくる」というのは、本作の監督を務める見里朝希氏が以前から好んで用いていた展開の方法であり、このことを知るファンからは「遂に監督が本性を現し始めた」と戦々恐々とする者も少なくなかった。
ちなみに前エピソードである第5話「プイプイレーシング」では、あろうことか観客の中にゾンビが紛れ込んでいた。ただ、本作では人形の使いまわしは割と頻繁に行われているため、観客の中にゾンビがいたのはただの数の埋め合わせ以上の意味合いはなかった可能性もある。
また、風貌の特徴から、シロモに噛み付いたゾンビはシロモの飼い主だったのではないかという説も出ている(よく見ると上着がパーカーでなかったりと服装が微妙に異なるので、別人だとする説もある)。こちらに関しても、撮影した際にたまたま同じ型から作られた人形を使っていたからと考えることもできる。
なお、初期案では、現行案と比較してやや色合いが濃くなり、前歯が生え、目元に縫い目があるデザインとなっている。
ここで「ゾンビモルカー」という名称が出ていたことから、8・9話に登場したゾンビ化したシロモと思われる個体は似たような色の別のモブモルカーではないか?とも言われていたが、その後の公式グッズなどでははっきり「ゾンビシロモ」と書かれており、別人説は否定されている。