ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

シン(殺戮の天使)

しん

『殺戮の天使 Episode.0』に登場した殺人鬼。ここでは前身の「双子の家具屋」についても記述する。
目次 [非表示]

「俺の芸術はーーいつも暗い場所から生まれるのだから」


概要編集

『殺戮の天使 公式ファンブック』の「ある殺人鬼たちの記憶 Case2」、『殺戮の天使 Episode.0』に登場した殺人鬼。死体を利用して人間家具を作ることに情熱を注ぐ芸術家。エディの先代のフロア主。「シン」というのは彼が自分で名乗った名であり、本名なのかどうかは不明。


特徴編集

一人称は「俺」。青みを帯びた黒髪を膝に届く辺りまで長く伸ばしており、それを布のようなものを使って無造作に一つ結びしている。二重かつ切れ長の黒瞳で、驚きや怒りを感じたときには大きく見開かれる。身長はダニーより少し低いくらいで、170センチ前後だと思われる。丈の長い白い服を着用しており、袖の部分は折り返しても腕より長いほど。靴は革靴のようなものを履いている。


性格編集

自己肯定感は高い方。また、『Episode.0』13話のダニーの言葉からは彼がそれなりに頑固な性格であることが窺える。自身の芸術について語り合える相手をいつも探している。作品を作ることは「彼らの生者だった頃を何より美しく仕上げ」ること、また、醜い素材でも作品となれば美しく変われると信じている。死体そのものに美を見いだしているため、死体を粗末に扱う者に対しては激怒した。


フロアの様子編集

彼の担当はB4フロア。フロア内は彼の作ったオブジェや家具で溢れかえっていたらしい。当初は自身のフロアで殺した人間を素材に使っていたが、じきにそれだけでは足りなくなり他フロアで出た死体までもがB4で彼の作品となるようになった。死体に対して彼の食指が動かない場合はエディが墓に埋めていた。


登場と顛末編集

ダニーの誘いを受けた彼は「天使」としてB4に配属され、家具作りを続けていた。しかしある日、家具の設計図を描いたスケッチをグレイの教会に忘れてしまい、取りに戻ることになる。しかし墓荒らしに悩まされていたエディに偶然そのスケッチを見られてしまい、墓荒らしの疑いをかけられてしまう。グレイの指示によって向かった夜の墓場でエディに襲われた彼は、疑いを晴らすためエディをビルへと連れて行く。そこでエディに自分の作品を見せて説得し、2人で結託して真の墓荒らしを退治した。墓荒らし退治には、2人の要請でダニー、キャシー、グレイも参加。彼曰くの「もう二度とないだろう、最初で最後のアートなショー」となった。それによってエディと完全に和解、翌日にはB4フロアでにこやかに語り合う様子をグレイが目撃している。

その後しばらく彼にとって幸せな日々が続いたが、それはグレゴリーの登場によって崩壊し始めた。グレゴリーによって傷つけられた生け贄には彼は魅力を感じられず、次第に焦りを感じ始める。グレイの咎めを受けてグレゴリーが生け贄をいたぶるのを止めても創作意欲は戻らず、作品を作るのに飽きてしまったのかという絶望感に苛まれ、ついには作業場に閉じこもってしまう。エディの説得により再び作業台に向かうもやはり心は動かず、思い悩んでいる拍子に鋸で自分の左人差し指を切り落としてしまう。彼はその指を見て、強烈な創作欲求に取り憑かれた。自分自身の身体パーツを使って家具を作ることこそが彼の求める「完成」であり、その作品こそ「完璧」な作品なのだとの思いのもと、彼はその欲求に従った。

自分の身体を自分で壊し、再構築して、彼は最終的には息絶えた。作業場にかつて彼だった大きな鏡と血溜まりを残して。そして、その鏡を含めたB4フロアの全てのものはエディのものになった。エディは彼の作品を迷うことなくまとめて大きな墓に埋めたが、彼の鏡だけは特別丁寧に埋葬したようだ。グレイはその顛末を静かに見つめるのみだった。


他登場人物への認識編集

  • ダニーのことはそれなりに気に入っているらしく、度々話を振っている。墓荒らし退治の際には「安寧ばかり求めていてはなにも自分のためにはならない」という言葉を投げかけ、ダニーを動揺させた。ダニーに対する二人称は他の登場人物よりもパターンが多く、勧誘に乗る前は「あなた」、ビルに来た当初は「君」、エディをビルに連れて来たときは「ダニー」、墓荒らし退治のときは「ダニエル」と呼んでいた。

  • エディのことは芸術を解する者として認めており、誤解が解けてからは親しげに言葉を交わしている。二人称は「エディ」。

  • 最初に出会ったときを除き、キャシーとはほとんど関わりがない。ただし、作品が完成したときは毎度キャシーにもお披露目に行っていたらしい。

  • グレイのことは「神父様」と呼んでおり、敬語で話している。若干納得できないことがあっても、グレイの指示には基本的に従う。

  • 彼がグレゴリーと話しているシーンはなかったが、間違いなく彼はグレゴリーを嫌っていただろう。彼の怒りが直接グレゴリーに向かなかったのはダニーが宥めていたからだと思われる。

  • 彼が死んだのはザックレイチェルの登場より前のことだったので、2人とは全く面識がない。

  • ルーシーとは少しだけ言葉を交わしているが、彼の興味の対象には当たらなかったらしい。その後ルーシーは死亡し、関わりはそれきりとなっている。

他登場人物からの認識編集

ダニーからはキャシー並みに個性的だと思われているが、その認識は全く間違っていない。キャシーですらも彼の作品を「悪趣味で普通は理解されるものではない」と称している。

エディとは普通に連絡を取れるくらい仲が良いが、エディ曰くの「ろくでもない大人」の1人だとは思われている。

キャシーからは出会って以降「罪人」の認定を外されていない。ただしキャシーは、彼の作る作品自体は好きとのこと。

彼の死後、ダニーは彼の死を止めなかったグレイを詰問したが、グレイは彼を「『天使』として相応しかったとは思っていない」と言い放った。どのような形であれ、彼は自らその役目を捨てて自死を選んだのだから、と。


余談編集

  • 彼は作業時にはエプロンを着用するが、ほとんどの場合は自分含め部屋ごと血まみれにするのであまり意味がないように思える。

  • 無意識のうちに指一本を切り落としたりエディを片手で抱え上げて歩くなど、見た目以上に筋力はある。スコップを持って襲ってきたエディに素手で応戦しているところも見るに、戦闘能力も割と高い。死の間際でも家具が完成するまでは動けていたので生命力も高い。

  • 痛みには強い方らしい。痛みを感じないわけではないが、感覚としてはだいぶどうでも良い部類に入るようだ。

  • 良いアイデアが浮かばないときは、自分を含め物に当たりがちなようだ。スケッチを破いたり、椅子をひっくり返したり。スランプに陥っていたときなどは、叫びながら自分の頭を作業台に打ち付けていた。

概要(双子の家具屋)編集

『殺戮の天使 Episode.0』にて登場した双子の家具屋。一卵性双生児であり、片目にそれぞれ持つ対照のフェイスペイントでしか見分けがつかない。路地裏にひっそりと佇む家具屋でオーダーメイドの家具を作っている。しかしその家具の素材は「人間の身体」。彼らに「自分の」家具をオーダーした依頼主はことごとく彼らによって殺害され、その姿を家具へと変えられてしまった。


登場と顛末(双子の家具屋)編集

Episode.0の第4話にてキャシーが偶然路地裏の店に辿り着く場面で初登場。キャシーに素材としての魅力を感じ彼女に家具をオーダーさせようとしたが、すげなく断られてしまった上に彼女から罰すべき「罪人」と認定されてしまう。そのとき後から到着したダニーがキャシーを制し、彼らに「神の使い」、即ち「天使」にならないかと持ちかける。しかし、ダニーが連れてきた2人を見てグレイは「2人はいらぬ」と発言。それを機に双子の仲には亀裂が入ってしまう。その亀裂はダニー、キャシー、ルーシーの言葉によってさらに広がり、最終的には双子のうちの片方が片割れを鋸で殺害してしまう。暗所で行われた殺人だったため、どちらが生き残ったのかはわからない。その後「彼」は「シン」と名乗り、グレイに仕える天使となった。


特徴(双子の家具屋)編集

髪留めが違う、後身よりも少し丈の短い服を着ているなどの違いはあるが、基本的には「シン」と同じ。髪型も服のデザインも、双子による違いはない。ただしフェイスペイントは片割れが右目下、もう1人の方が左目上と片方ずつになっている。また、一人称は基本的に「俺」だが、店に来た客と話すときは一人称が「私」になり、さらに敬語で話すようになっている。片割れを呼ぶ二人称は「お前」。


双子の違い編集

主にはフェイスペイントが右目下にある方が設計、左目上の方が組み立てを担当しているらしい。また、キャシーとダニーに脅されている際には左目上の方が片割れを庇う動きをしている。


関連タグ編集

殺戮の天使

関連記事

親記事

殺戮の天使 さつりくのてんし

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 2518

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました