「今、お前は満ちた顔をしやがったな」
「我慢ができたら、俺はこんなことになってねぇんだからよ…」
「俺を望め、そして、俺に誓え!」
概要
※正確な日付は不明。施設にある書類にはこのように示されている。
レイがB6Fで出会った最初の殺人鬼。
二十歳前後ともいわれるが年齢不明。(B4にて発見された履歴書に20歳と表記されている。)
巨大な鎌を携え、逃げ惑うレイを追いかける。黒っぽいパーカーを被っており、髪はあるようだが顔と上半身と両手を包帯で覆っており容姿は不明で、パーカーには返り血跡らしきものが付いている。身体能力と生命力が異常に高く、多少のダメージはものともしない。劇中では電撃を浴び、毒ガスを喰らい、劇毒を食らってもほとんど行動には支障が出ず、その後自分で切腹してもすぐ起き上がり、しばらくして切腹の影響で失血状態になってやっと身体能力が鈍化するまでに至ったという化け物じみた耐久力を発揮している。
…もっとも、もっと生命力が高い人物がいるようだが。
性格
幸せそうな人間や嬉しそうな人間を見ると、つい殺したくてたまらなくなる自称"マトモな成人男性"。希望との落差や、恐怖に怯える表情に快楽を覚え、興奮が高まると衝動的に相手を斬り殺してしまう。本人も自覚しているが考えることは得意ではなく、基本的に頭はよくない。
具体的に言うと
○識字能力が皆無
○後に訪れる彼の部屋にて判明するが、物を基本的に手入れしない
○カードキーなど、近代的な道具の使用方法をイマイチわかっていない(そのせいで脱出に影響が出ている)
○衝動的な行動がかなり多い
○自分の前に立ちはだかるものは基本壊す(流石に壊せないものもあるが)
…以上のものはあくまで一例で、細かいところまであげると更に多くなる。
ただし全く思考が無いわけではなく、感情を不気味なほど見せないレイチェルを気味悪がったり、後半ではレイチェルを気遣うような振る舞いや、義憤による行動も多く見られた。
グレイ曰く「とても純粋」とも評される通り、教育不足でこうなっただけで地頭が悪いと言うわけでは無い事が窺えるシーンや言動も多い。
「各フロアの者はそのフロアから出てはいけない」という「規則」があるはずのビルで、何故か自分のフロアであるB6から出てきてレイを追いかけてくる。レイに「殺してほしい」と請われるが、感情が欠落したレイを殺すことは彼の殺人観念にそぐわないようで拒絶反応すら見せた。ビルから出るためにレイと共に行動するようになる。嘘が大嫌いで、自分が嘘をつくことも嫌だという。その性格故か、嘘はある程度直感で判別できるらしい。
ネタバレ
B4Fの資料、並びに本人の語りにより彼の生い立ちが語られる。
幼少の頃、母親の連れの男に火をつけられたが、上半身に火傷を負って生き残り、抵抗してその男に怪我を負わせたのをきっかけに違法の孤児院に預けられ捨てられる。劣悪すぎる環境に置かれ、死体処理などを手伝わせられるものの、経営者夫妻を殺し、逃亡した模様。また、この生い立ちのために、火に対してトラウマがある。身体に包帯を巻いているのもそのため。
さらに小説とアニメでは孤児院を逃亡した後の出来事が描かれ、逃亡後も通りすがりの人を殺して車の中で一夜を明かしたりしていたが、そんな中一人の盲目の老人と出会い、一時は彼の家で過ごすようになる。何故か老人を殺したいと思わず、老人もザックが人を殺した事を知っても冷静に「どうしたい?」と対応して変わらずに接していた。しかしザックが老人に情が湧き始めた矢先に、老人は若い強盗カップルに殺されてしまい、そのカップルが楽しそうな顔をして老人から奪った金を数えていたのを見て、嬉しそうな顔をした人間を殺したいという衝動が芽生えてそのカップルを殺害し、完全な殺人鬼と化してしまう。
子供として過ごす時間がなかったため、字も読めないありさまだが、彼の部屋には練習しようとした痕跡が残っている。レイと過ごすうち、殺すことしか知らなかった彼にも次第に別の感情が現れるようになるが…
最後、否認したにもかかわらずレイの両親を殺害して彼女をさらった罪に問われ、死刑判決が下された。
..が、その後、どうやってか刑務所を脱獄し、保護施設に預けられていたレイの元に現れる。そして、レイと一緒に保護施設の窓から飛び降りたのであった。
殺戮の#コンパス
NHN×ドワンゴにより共同開発されたTPS(三人称視点シューティング)リアルタイムオンライン対戦ゲームの「#コンパス」で殺戮の天使コラボにてレイチェルとの2人1組ヒーローとして参戦。
これによりCAPCOMのリュウ・春麗、VOCALOIDの初音ミク・鏡音リン・鏡音レン、KADOKAWAのエミリア・レム・アクア・めぐみん、アークシステムワークスのソル・ディズィー・カイ、スパイク・チュンソフトのモノクマ、講談社のリヴァイ、ニトロプラスの岡部倫太郎、バーチャルYouTuberの猫宮ひなた、TYPE-MOONのセイバーオルタ・ギルガメッシュ、松竹の佐藤四郎兵衛忠信(中村獅童)と初共演を果たすことになった。フリーゲームキャラクターが大勢の有名キャラクターとの共演はある意味快挙である。
ザック&レイチェルのユニットはスプリンター。スプリンターの中では攻撃力が高めで、アタッカーのような立ち回りが可能。特徴として主に操作するのはザックであり、レイチェルはその後を自動で追いかけてくるという#コンパス初登場となる2人1組で行動するヒーローである。(なおレイチェルには当たり判定がない)
アビリティ『ザック、動いちゃダメ』はザックが移動していないときにレイチェルがライフを回復するというもので、ザックが移動を止めたあとにレイチェルが追いつくと発動する。
ヒーローアクション『ダッシュ』は画面を長押しで歩きよりも早いスピードで移動し、敵の近くで指を離すと専用エフェクトと共に鎌で攻撃(ダッシュアタック)するというもので、後述のヒーロースキルによって強化される。
ヒーロースキル『殺されると誓え』は専用のエフェクトをまとい、前述のダッシュアタックをスキル発動後一度だけ超ダメージ(ガード貫通)にするというもの。しかし倒されてしまうと効果がなくなってしまう為、返り討ちに遭い倒されたり、ヒーロースキルの無敵・"返"カード(カウンター)発動などによって回避され、せっかくの超ダメージが無駄になってしまう可能性があることに注意。
余談
綴りは『Isaac・Foster』。
「アイザック」の名前の意味は、『(彼は)笑う』。
本編の登場人物の一部と同じく、旧約聖書『創世記』の登場人物が由来となっている名前である。
また名字の方は、作品のモデルであると考えられる英語圏、特にアメリカ辺りだと職業に由来する名字がつけられることが多く、「フォスター」は『刃物屋』という意味である。
ちなみに職業以外だと『里子、里親の』という意味がある。
エイプリルフールイベントで公開された「Episode:NG」では、本来斬る予定の犬に懐かれたり、グレイ神父にうっかりで穴に落とされたり、レイチェル投げに失敗したり、電気椅子の撮影のたびに電撃を浴びせられたりと、割とハチャメチャな役回りになっていた。