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「お願いがあるの 私を殺して—」


プロフィール編集

通称名Ray(レイ)
身長156cm
血液型AB型
誕生日6/10
星座双子座
CV千菅春香

概要編集

記憶を失っている13歳の少女。金髪碧眼の容姿。

服装はボーダーのインナーに襟なしの上着を羽織り、ショートパンツとブーツで活動的。

黒いポシェットを斜めに掛けており、裁縫道具などを所持している。

頭がよく冷静沈着な印象だが、どこか奇妙に人間の感情を失っている。

ビルの最下層で目を覚まし、地上を目指してB6Fに着いたときにアイザック・フォスター(ザック)と出会う。


自分が何故ビルの最下層(B7F)に居るのか分からない、など記憶を失っているが、「人が殺されるところを目の前で見たから」という理由でダニエル・ディケンズの元でカウンセリングを行うため病院に来たことや、父母のことなどは覚えており、完全な記憶喪失ではないらしい。

ただし、無残な姿になった小鳥を裁縫道具で縫い合わせ、「私の小鳥に"直して"あげる」と言い放つなど、ただの少女ではない、どこか異常な一面をもつ。


当初は普通の生存欲求を持っていたが、B5フロアの出来事を切っ掛けに「死にたい=殺されたい」と願うようになる。

B5Fまで追いかけてきたザックに殺してもらおうとするが、彼からは「人間らしい表情を見せないと、殺す気になれない」と言われて困惑する。

そこでザックに頭のよさを見込まれ、「殺してもらう」ことを条件に行動をともにする。

ちなみに自殺はしない理由は、「神様が言ったから自殺はいけない」など特定の宗教観念を持ち合わせているから、とのこと。


#コンパスコラボ編集


NHN×ドワンゴにより共同開発されたTPS(三人称視点シューティング)リアルタイムオンライン対戦ゲームの「#コンパス」で殺戮の天使コラボにてザックとの2人1組ヒーローとして参戦。


ザック&レイチェルのユニットはスプリンターとなっており、スプリンターの中では攻撃力が高めで、アタッカーのような立ち回りが可能。特徴として主に操作するのはザックでありレイチェルはその後を自動で追いかけてくるという#コンパス初登場となる2人1組で行動するヒーローである。(なおレイチェルには当たり判定がない)


ヒーロー性能など詳しくはザックの記事で。



余談編集

綴りは『Rachel・Gardner』。

レイチェル」の名前の意味は『子羊雌羊純粋なもの』。

本編の登場人物の一部と同じく、旧約聖書創世記』の登場人物が由来となっている名前である。コミック9巻で原作者によるコメントからも、レイチェルは『子羊』を意味することが記述されている。


また、名字の方は読みのイメージから「守護」を意味する「ガード」の方と勘違いされがちだが、『ガード』のスペルは「guard」であり、関係ないことがわかる。

作品のモデルであると考えられる英語圏、特にアメリカ辺りだと職業に由来する名字がつけられることが多く、「ガードナー(Gardner)」は『庭師(※)』に由来する名字だという説が有力。(※他にもgardener、gardinerという綴りもある)


関連イラスト編集

-_-Ray

Rachel GardnerWho are you?

レイチェルレイチェル・ガードナー


関連タグ編集

殺戮の天使

アイザック・フォスター(ザック)

ダニエル・ディケンズ (ダニー)

エドワード・メイソン (エディ)

キャサリン・ワード  (キャシー)

エイブラハム・グレイ (グレイ)


別名・表記ゆれ編集

レイチェル・ガードナー / rachelgardner / RachelGardner

レイ レイチェル :同名人物を含む







ネタバレ編集

この作品の根幹に関わる重大なネタバレがあります。


















正体編集

- -

正体は、B1の殺人鬼。

ただし本編のほとんどの彼女は記憶が欠落した状態であり、B5で一部の記憶を取り戻した後も、ダニーにスカウトされて以降の記憶は無くしていた。

彼女が全ての記憶を取り戻したのはB1に到達した後で、それまでビルのことが全くわからないような態度をとっていたのは演技ではなく素である。



過去編集

警察官ではあるがアルコール中毒者の父親と、その父親からの暴力に精神疾患を患った母親が、互いに暴言や罵詈雑言をぶつけ合うほどに激しい喧嘩を繰り返していた。そんな両親の喧嘩の日々に辟易していた。

(つまりガードナー家は家庭崩壊しており、娘である彼女も精神的なDVを受けていたと言える。)


ある日、近所の路地裏で傷だらけで衰弱していた子犬を見つける。その子犬が気に入ったレイは飼うことを考え、両親に許可を得ようと試みるも、喧嘩で荒れていた両親が当然聞く耳を持つはずもなく、聞くに耐えない暴言を吐かれる始末だった。


誰も自分の話に聞く耳を持ってもらえないことに不満を感じたレイは「言うことを聞かせる切りふだ」という母親の言葉に頭がよぎる。

母親は隠し持っている拳銃で憎き夫を葬る計画を立てており、それを自分の切り札としていた。

そんな母親の様子を目撃していたレイは母親の拳銃に目を付け、いざとなったらその拳銃を使って両親に自分の話を聞いてもらおうと考えた。


しばらくして路地裏に再び訪れるも、子犬は衰弱しきっていて死にそうな状態だった。介抱すべく子犬に触れようするも噛まれたことで逆上、止めを刺す形で衝動的に子犬を殺害。帰宅後、亡骸と化した子犬を自分の部屋に運び、子犬の傷を糸で縫い合わせて直していく。やがて子犬は継ぎはぎだらけになり、それを見て満足した彼女は「もう動くことも鳴くこともない子犬の亡骸」を『自分の理想の子犬』と称して、ぬいぐるみであるかのように愛でていた。


しかし、そんなレイの奇行はすぐに両親に発覚。娘の異常性を巡って両親の喧嘩がこれまで以上に悪化する。

自身の行いで喧嘩を悪化させてしまったが、後悔や反省をするわけでもなく、両親の喧嘩をよそに相変わらず子犬の亡骸を愛でていた。


それから程なくして事件が起きた。

あまりの喧嘩の激しさに両親の様子を見に行ったレイは父親が包丁で母親を滅多刺しにしている惨状

を目の当たりにする。

呆然となる彼女に気づいた父親が妻に続いて娘の殺害を決行し、レイは父親に執拗に追いかけ回された。

逃走の末、自分の部屋に逃げ込んだことで袋の鼠となり、父親に追いつめられる。子犬の亡骸が入った箱を抱えていると、それを目にした父親から異常性を問われ、罵倒されるが…


これにより最後のタガが外れた彼女は、逃げている際に回収した母親の拳銃を取り出し、父親を射殺。


両親を失ったレイは、子犬同様に両親2人の遺体を縫合した上でソファーに座らせる。

これが『理想の家族』であると実感し、至福の時間を過ごしたのだった。


その後、近所からの通報を受けて駆けつけた警察に保護されたレイは保護施設へ送られた。

保護されたそこの施設の小動物もすごく可愛がっていたが、彼女は動物たちを自分にとっての「理想のもの」にするため定期的に殺していた。


その後のカウンセリングでダニーと出会い、彼女の瞳に惹かれた彼によって彼女にかかっていた疑惑を否定する診断書を出し、「事件の被害者」として地方の診断施設に連れていくという形でビルの住人として連れてこられる。


殺人鬼は既に階層の数だけ揃っていたが、ダニーの根回しによりわざわざ彼女の階層が増築され、彼女の求めるものが全て揃えられるといった厚遇を受けていたが、レイチェル自身は「別に私が望んで言ったわけでもない」「私の話なんか誰も聞いてくれない」と思っていた。


ある時、信心深い盲目の老女が自身のフロアに訪れ、フロアの無慈悲な罠にかかり、レイチェルに「あなたに神の御加護がありますように」と残して事切れる。

その老女が持っていた聖書を見たことで「許されないのは私だった」と心が壊れ、「許されない」ことへの罪悪感から自らの記憶を改竄してしまう


以前から彼女に対して疑念を持っていたグレイにより気絶させられる。グレイはダニーに対して「このまま永遠の眠りにつかせるか、改変しつつある記憶をそのまま定着させ外の世界に解放する」と語るが、既に彼女に執着していたダニーはそれを良しとせず、「生け贄」にする事を提案する。


こうして気を失った状態でダニーにB7Fに連れてこられ、ポシェットに狂気の象徴から守るものである拳銃を入れられた状態で椅子に座らせる形で安置されていた。

そしてゲーム冒頭へと繋がる。


作中の行動・結末編集

生贄になった彼女はザックと出会い、困難を越えるにつれ、ザックを『私の神様』と思うようになり、彼だけに自分を殺してもらおうと考えるようになる。

しかし、B1の自分のフロアに戻ってきた際に、ザックから『自分は神様なんかじゃない』と言われ、それでもあきらめきれないレイは自分のものにしようとザックを殺そうとした。


俺だ、俺はなんだよ…。他の誰でもねぇ。お前の神様でもねぇ…。俺がお前を殺すんだ!!!



親だか神だか知らねぇが、んなもんのせいにして動くなんて冗談じゃねぇ!!!



俺は自分の望んだもんを自分で決めて動いていんだ…!



俺が俺ならお前もお前だろ!?違うのかよ!!!



…とザックの言葉に心を打たれ、ザックはザックという人間でしかなく、自分もまたレイチェルという人間でしかない、という当たり前のことに気付く。

そうして絆を強くした二人は、また行動を共にすることにしたが……出口付近でレイはダニーの銃撃を受けてしまう。致命傷ではなかったが、出血がひどく、なんとか外に出たところで自分ではレイを治療することができないザックは警察に投降し、レイが保護されることで、レイの命が救われることを選んだ。


その後、一命を取り留めたレイはビルの崩壊事件およびザックによる(偽りの)誘拐事件の被害者とされ、保護施設での長い日々を過ごしていた。

そんなある日、口の軽いカウンセラーから「ザックが死刑になる」ことを聞かされ、悲しみに暮れる。


その晩、自室のベッドで横になっていると、外が騒がしいことに気がつく。

その直後、ザックが窓を割ってレイの前に現れる。

彼が刑務所から脱獄し、自身を迎えに来てくれたことを喜ぶレイ。


警察が保護施設に到着して辺りが騒然となる中、ザックと共に窓から飛び降り、保護施設から脱出を図った。

その後2人がどうなったのかは分からない。

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