お願いがあるの 私を殺して —―
概要
『殺戮の天使』とは、ニコニコゲームマガジン(外部サイト)にて連載していたフリーゲームである。
作者は星屑KRNKRN(真田まこと)氏。前作は『霧雨が降る森』。
ジャンルはサイコホラー。マップを探索し、アイテムや仕掛けを解くことでストーリーを進めていくオーソドックスなADV。
2015年8月に1話目、9月に2話目、11月に3話目、2016年2月に4話目が公開。
最終章であるepisode4が公開されたためにこれ以降、大きな動きがないと思われたが…。
2016年4月1日に作者ご本人が、当日限定でダウンロードできるアナザーエピソード、『殺戮の天使 ~Episode.NG~』なるものを投稿していた。
更には2018年10月24日発売、アニメBlu-ray&DVDのVol.1に、登場キャラクターエディの過去を描いた短編ゲーム『Episode.Eddie』が特典として収録されている。
2016年12月20日には英語・韓国語・繁体字に対応した多国語版がSteamとPLAYISMにて配信開始。Steam版は「Angels of Death」という英題が付けられている。
2017年8月4日にゲーマガのスマホアプリ化にてEpisode.1のみスマートフォンでプレイできるようになり、10月11日には、iOS版とAndroid版が正式にリリースされている。
2018年6月28日にはインディーゲームとしてNintendo Switchに移植され、PLAYISM社から発売中。
ストーリー
ビルの地下の最下層で目を覚ました13歳の少女、レイ。
彼女は記憶を失い、自分がどうしてここにいるかさえ分からずにいた。
ふらふらと地上を目指し、ビルの中をさまよう彼女の前に現れたのは、顔を包帯でおおい、死神のようなカマを持った殺人鬼ザック。
「お願いがあるの お願い、私を殺して」
「一緒にここから出る手助けをしてくれよ。そしたらお前を、殺してやるよ」
二人の奇妙な絆は、そんな"イカれた約束"をキッカケに深まっていく。
果たして、ここはどこなのか。二人は何の目的で閉じこめられたのか。
彼らを待ち受ける運命とは。
密閉されたビルから脱出する決死行がはじまった……!
(配信サイトより引用)
登場キャラクター
CV:千菅春香
主人公。記憶を失っている13歳の少女。ビルの最下層で目を覚まし、ふらふらと地上を目指していたときにザックと出会う。ザックに頭のよさを見込まれ、「殺してもらう」ことを条件に行動を共にする。頭がよく冷静沈着な印象だが、どこか奇妙に人間の感情を失っている。
ザックからは「人間らしい表情を見せないと、殺す気になれない」と言われて困惑している。
CV:岡本信彦
殺人鬼。二十歳前後ともいわれるが年齢不明。
幸せそうな人間やうれしそうな人間を見ると、つい殺したくてたまらなくなる自称"マトモな成人男性"。希望との落差や、恐怖に怯える表情に快楽を覚え、興奮が高まると思わず相手を斬り殺してしまう。あまり考えることは得意ではなく、頭はよくない。
CV:櫻井孝宏
B5Fで出会ったレイの主治医を名乗る青年。
柔らかな物腰と優しそうな笑顔でレイに近づくが、”美しい目”に並みならぬ執着を見せる。
レイの目が傷つかないように気遣ってくれるが、その本心は・・・?
CV:藤原夏海
レイがB4フロアで出会った、カボチャのような覆面で頭をすっぽり覆った少年。
つなぎに赤いマフラーをしており、シャベルを抱えている。ビルで死んだ人間たちの墓を日々作っている。レイに一目惚れしており、大好きなレイのことを「殺したい」と願う。レイの墓を作り二人を待ち受ける。(余談だがザックの墓も一応用意していた。)
CV:伊瀬茉莉也
レイとザックがB3フロアで出会った、ムチを片手に自らを「断罪人」と呼ぶサディストの女看守。
陽気にしゃべりながら、冷たく残虐な懲罰を仕掛けてくる。リンチを行ううちにザックとレイが“危うい約束”を交わしていると気づき、その誓いの“もろさ”を暴きたてようとする。
CV:大塚芳忠
レイがB2フロアの大聖堂の奥で出会った初老の男。なぜかレイに不信感を抱いている。
ビル全体について知っているかのような言動を行い、その言葉はいつも謎めいていて常人には理解しがたい。自らを神父と名乗る通り神父服を身につけ、身体からは甘い香りがただよっている。彼に近づくと不可思議な出来事が起きるようになる。
キャシーを崇拝しているため、同じガールズスクールに行き看守になった。真面目で、細身で背がとても高く猫背になりがち。ゲームには登場しなかったが、漫画・小説には登場した。
Episode.0から登場。ダニーとキャシーが街中で出会った双子の家具屋。もう片方の名前は不明。
BGM
- Into the Area メインテーマ
- 夜のとばり B7
- Technoquirk ザック登場
- 危険地帯 ザックが墓を破壊
- よからぬ不穏な状況 エディのテーマ
- the Pale of World ザックが神に誓う
- 薔薇の園 キャシーのテーマ
- The Mist 電気椅子&毒ガス部屋
- 拭えない悲しみと迫り来る明日 キャシーが毒ガス部屋の説明する
- 基地出発5分前 ザック「今だけ俺に殺されるな」
- 迷走 レイがザックから逃げる
- 憂鬱 レイ「私もザックも、_道具じゃない」
- 追想 ザック切腹、レイがキャシーに銃撃つ
- 黒い協会 B2
- ホラー2 レイが絵を切る
- Dark Hero レイが銃で人を撃つ
- endless tears レイが薬がないことに気付き焦る
- 月夜の妖精 ダニーのテーマ
- 哀切 レイがザック部屋に到着
- お料理テロリスト レイが大蛇から逃げる
- game image ザックが白蛇を切る
- Far in_the Distance ザックがレイにナイフを渡す
- 黒い式典 魔女裁判
- She Lied 魔女裁判中
- farewell church レイが「”私の神様”は、ここにいるじゃない」
- Piano Improvisation レイの回想
- そでをぬらした レイのオルゴール
- 堕ちる ダニーのカウンセリング(回想)
- 上弦の月 レイ発狂
- 夜空の花 レイ「ダニー先生、ごめんなさい_ともには生きられない」
- incoherent ザクレイ誓いを結ぶ
- inference 脱出の謎解き
- 草泥棒 先生ウゴウゴ(想像)
- National_kid ザックがトラウマ克服
- 閉ざされた扉 ダニーがレイを撃つ
- Into the Area 2 ビル脱出
- 彼岸 ザックお迎え
- ELIMINATE LOCKED ED
漫画版
月刊コミックジーン2015年11月号より、コミカライズ版の連載が開始された。
同月に最終回を迎える『霧雨が降る森』に引き続き、作画は名束くだん氏が担当する。
その他、ニコニコゲームマガジンの殺戮の天使専用ページでは四コマ漫画も連載されている。後にコミックジーンでも「さつてん!」のタイトルで2016年5月号より連載が開始された。
2017年3月3日からジーンピクシブで、本編より数年前のダニー達の出会いを描いた番外編、Episode.0が連載されている。
テレビアニメ
2017年7月24日(ザックの誕生日)に公式Twitterからアニメ化が発表された。
2018年7月よりTOKYOMX、サンテレビ、KBS京都、AT-X他にて放送開始。
放送曜日は原則金曜日に合わせてある(土曜日に放送するテレビ局もあるそうで)。
全16話の予定だが、テレビ放映分は12話までで、13話以降はAmazonプライムビデオなどのネット配信のみとなる。
アニメーション制作はとあるシリーズや灼眼のシャナのJ.C.STAFFが担当する。
主題歌
オープニング「Vital」
歌-遠藤正明
作詞・作曲・編曲-じん(自然の敵P)
エンディング「Pray」
歌 -レイチェル(千菅春香)
作詞・作曲-DECO*27 編曲-yuxuki waga
アニメPV
第一弾
第二弾
コラボ
#コンパスコラボ
NHN×ドワンゴにより共同開発されたTPS(三人称視点シューティング)リアルタイムオンライン対戦ゲームの「#コンパス」で殺戮の天使コラボにてザックとレイチェルが2人1組ヒーローとして参戦。
これにより、CAPCOMのリュウ、春麗。VOCALOIDの初音ミク、鏡音リン、鏡音レン。KADOKAWAのエミリア、レム、アークシステムワークスのソル=バッドガイとディズィーとカイ=キスクと初共演を果たすこととなる。
ヒーロー性能など詳しくはザックの記事で。
アプリ
- さつてんレストラン
株式会社ビジュアライズよりApp Store、Google Playで配信。通称「さつレス」。
「殺戮の天使」本編と似ているけれど、全く違う世界「aNGels of death」ことNGワールドでどこか抜けたゆる~い店使(てんし)たちとの飲食店系シミュレーションゲーム。
2019年8月20日にサービス開始。2020年4月28日をもってサービス終了。
関連イラスト
関連タグ
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霧雨が降る森…同作者(星屑KRNKRN氏)の一作目
創聖のアクエリオン:歌詞に殺戮の天使とあるが無関係。