概要
おとぎばなし「シンデレラ」の主人公。釣り目で唇が薄く酷薄な顔立ちをしている。
月打された結果、黒いドレスを纏い、遅い者を置き去りにすることでしか快感を得られないスピード狂になる。また同時に、「遅い乗り物に乗る者はエラくない、バカにしてもいい、蹴散らしてもいい」という危険思想が宿る。スピードへの執着心は、物語の終盤で王子の結婚相手として城に行く際に乗った馬車が、今までにないくらい速い馬車であったためである。
何故か赤ずきんとはケンカ腰。
活躍
「王子」たちの包囲網を突破して物語を飛び出し、対戦相手を求め〈読み手〉の世界に襲来。圧倒的なスピードを誇る「かぼちゃの馬車」で走り屋達のレースに乱入し、負かした車を自身のガラスの靴による強力な蹴り技で破壊して回る。ついには新幹線を破壊しようとしたところで、月光らに阻止されレースを挑まれる。
その後馬車とガラスの靴を壊され、月光の攻撃を受けて半分ほど正気に戻ってからは自分で何も決めず、流されてただ幸せを迎えた自分に不満を抱いていた本心を暴露する。その後に代役を終えて「シンデレラ」の世界から戻った演劇部と自分の足で走ってレースを再開。併走する演劇部と愚痴を語り合い、また彼女の口から、シンデレラが本当に欲しかった同情の言葉を聞いて徐々に正気に戻り、勝利してゴールで待っていた王子に迎えられた。
その後本の世界に帰って国と民のために力を尽くして国民から結婚を祝ってもらい、天道の口利きで週2日だけ〈読み手〉の世界に行きアメリカの小さなガレージで働くことになった。この時からは白いドレスを着るようになった。この一件から演劇部や月光のことを「親友」と慕っている。
その後の桃太郎編で、アメリカでバイクのレースをしていた所を小竹に呼ばれ、月光や演劇部を助けるために再び黒のドレスに身を包み〈読み手〉界へやって来る。月光に代わり「舞踏会」と称して猿吉と交戦した。その後、オヤジさんの知り合いのトラック等の修理を受けてまわっている。