昔話『鉢かづき(または鉢かづき姫)』のヒロインであり、「月光条例」の執行者に仕える、使者にして武器。
「月光条例」の執行者に選ばれた主人公岩崎月光と共に、「青き月光でねじれたおとぎばなし」を正常化させる為に奔走する。
普段は月光の幼馴染であるエンゲキブの家に厄介になっている。
因みに、どこから見ても目元は見えないらしい(下からどう覗いても、他人からは真っ暗で何も見えない)。
能力
呑み込んだ武器に変化、強化する。
飛行機や船など、どんな巨大なものも吞み込めることから、中国の民間伝承の怪魚に準えて〈呑舟(ドンシュー)〉とあだ名されている。
通常状態では、カポエラをベースとした足技を得意とする。
足首には棘のついたアンクルが装備されている(任意で取り外し可能)。
頭にかぶった鉢は、それなりに丈夫ではあるが、強烈な攻撃には割れ、欠けることもある。
また鉢をかぶっているおかげで、月打の原因である「青き月光」を遮ることができるため、月打されたことがない。そのため、〈使者〉として長い間戦ってきた。
以下、最終巻描きおろしのネタバレ
月の民との戦いで月光とともに戦ったハチカヅキだが、ついに敵の攻撃を受け、鉢も衣服もすべて破壊されてしまい、消滅してしまう。
そして、漫画やアニメ、ゲームと言った他の物語を守るため、他の「おとぎばなし」のキャラクターも消滅してしまった。
戦いが終わり、地球で日常を送る月光とエンゲキブは、卒業式をしているとある学校の前を通る。
二人は、卒業生らしき女学生たちから記念写真の撮影を頼まれ、彼女たちを撮ってやる。
そして、去っていく二人の背に向かって、写真を撮られた女学生の中の一人は、深々と頭を下げるのだった。