概要
漫画『月光条例』のキャラクター。
おとぎばなしの一つ『長靴をはいた猫』の主人公。
人間と同じ頭身の、直立二足歩行で行動する、黒と白の二色の毛を持つ猫の頭を持つ男。
月光条例の執行者の一人であり、読み手界とおとぎばなし界の合同組織「月神(ツクヨミ)」に属する。
パートナーはトショイインこと工藤伽耶。彼女を「工藤さん」と呼んでいる。
普段は人間の姿で、読み手界のイケメンアイドルグループ「スプラッシュ」のメンバー・イデヤとして活動している。
そのため、読み手界の女性からは非常に人気が高い。
性格
原典通り、目的のためなら平気で噓をつくお調子者。
条例執行のためならば、(失効後は被害がすべて元に戻るので)市民の命を犠牲にしても構わないという、徹底した結果主義者。
そのため、クールではあるが生真面目で人間としての倫理を持つトショイインからは厳しい言葉を投げかけられることが多々あるが、当初は彼女がなぜそんなに怒るのか理解できなかった。
一方で、執行者仲間である金太郎とは飲み仲間で、彼が桃太郎に倒されたときは、命を賭して仇を討とうとした。
更に、トショイインに対しては、普通の女の子ならば喜んで受け入れる自分からの愛情行為をまったく受け入れられてもらえないこともあり、自分の方が彼女にガチ恋してしまうようになった。彼女が月光に惹かれつつあることを知ったときは、月光たちを違法執行者としてツクヨミに通報して、彼女が月光に幻滅することを期待した(トショイインの性格上、そんなことはないのだが)。
上記のお調子者な性格に加え、然程頭も良くないからか、結果主義者の割に妙な愛嬌があり、イケメンアイドルグループの一面すら霞む程、間抜けに映る事もしばしばだが、学がない訳ではなく、ある名画の前では厳かかつ礼節のある態度を取っていた。
能力
レイピアのような長剣での剣術を得意とする。
さらに、自分の背中にファスナーで開いたような穴をあけ、そこにパートナーの腕を入れ、パートナーの意志によって己の体を動かしてもらう「マペティカ」という能力を持つ。
沈着冷静なトショイインに動かしてもらえば、自分の限界を超えた動きが可能になる。
なお、マペティカ発動時はトショイインがイデヤの背中に手だけを突っ込んだ状態で、二人揃って超人的な動きをしているように見えるが、このときのトショイインの姿は幻であり、トショイインの本体はイデヤの中に完全に融合している。
よって、敵がトショイインの姿(幻)を攻撃しても、トショイイン自身にダメージはない。
余談
下の名前の「ペロー」は、『長靴をはいた猫』の作者シャルル・ペローから取られたものと思われる。