概要
本名は工藤伽耶。
ある人物(ネタバレ)を思わせるロングストレートの黒髪の女子高生。
主人公・岩崎月光の同級生であり、もう1人の「月光条例執行者」。
おとぎばなし界と読み手界の合同組織である「月神(ツクヨミ)」に所属する。
学校では図書委員をやっており、あだ名は「トショイイン」。月光と違い、特別進学クラスに在籍する。
性格
清楚で気が強く冷静な少女。普段から大人びているとも近寄りがたいともとれるクールな雰囲気と、丁寧なですます口調が特徴的。
もっとも、イデヤや高木などが他のおとぎ話の代役を行っていると聞いたときに、慌ててエンゲキブとともにイデヤ達を止めるように月光に言う等、年相応な部分もある。
特に、余計な想像を掻き立てるようなセクハラ紛いの表現と、世間擦れしてない子供のような柔軟性を要求する面倒なひっかけを織り交ぜた、質の悪い謎かけに振り回された際は、同行していた藤木とともに強い羞恥心と怒りを露わにしていた。
後述の通り、古本屋を営む祖父母の元で育ったことから本や物語が好きで、非常に詳しい。
そのため本を大事にしない人間に対しては嫌悪感を抱いており、普段から本に興味のない月光やエンゲキブが図書室で本を乱雑に読み漁ったり、イデヤが物語の主人公であるにもかかわらず「データ化すればいいんだから、紙の本なんていらない」といったときには、その思いが強く出た。
月光に対しては、そんな出会いもあって当初は「粗雑な人物」として見ていたが、言葉は悪くも、行動は真摯な振る舞いに、徐々に心を惹かれていくようになる。
一方、当初から好意を向けてくる(そして思い切り空回っている)イデヤは、恋愛対象というよりは手のかかる弟のように感じているようである。
生前の両親から受けた教育の賜物で、文学や応用数学に精通し、ディベートの天才でもある。
経歴
両親を亡くしており、古本屋を営む祖父母に引き取られて育った。
テレビ番組への出演をきっかけにイデヤからその知識と美貌、性格を見込まれて、ツクヨミ所属の執行者としてスカウトされる。
しかし「おむすびころりん」の事件で、イデヤやツクヨミが(月打キャラが倒されれば、すべての被害が元通りになるとは言え)市民の命を犠牲にすることを前提に行動したことから、ツクヨミに対して不信感を持ち、続く「赤ずきん」事件でなおも市民の犠牲を問わず、数と暴力で事態を解決しようとするツクヨミのやり方に嫌気がさし、ツクヨミから脱退する。
その後は、一般執行者として、イデヤとはその時その時で、協力するようになる(月光と異なり、使者がツクヨミ公認であるため、違法執行者とは扱われないようである)。
余談
作者曰く、月光を始めとした主要人物があまりにもおとぎばなしを知らなすぎるため、解説役として生まれたキャラクターである。