人物
ぷにるがルンルの故障を“直す”ために生成した注射用エキスの残りを利用して真戸教諭が作り上げた、人工スライム生命体(ゲルロイド)。英語での表記は「GELEE」。
特定の条件で他の物質との高度な融合を実現するぷにるエキスの性質に基づいて、ぷにるの人格を置き換えるために用意したコア用のAIをエキスに浸して意思を持つ“粘菌コンピュータ”へと調整し、特殊スライム・MTPMの改良版に砂鉄を混ぜたボディを用意して、人為的にぷにるの別個体を生み出そうという、割ととんでもない試みの産物。
覚醒した時点で「パーフェクトなAI」という強い自我を示し、他者によって複製体を組み立てられるだけの「下等なロボット」との違いを証明するべく、人間に等しい存在になろうと“繁殖行為を介して子供を持つこと”に偏執的なこだわりを持つという、コロコロ的にも色々とギリギリのキャラクター。
制作者である真戸の言う事もまるで聞こうとせず、中学生相当に作られたボディもあって、その様子は反抗期真っ只中の娘そのもの。
Wi-Fiを介してネットにアクセスすることも可能だが、彼女が検索できる情報についてはフィルタリングがかけられており、R-18的な情報は取得できないようになっている。
繁殖について「好きな人を見つけてから考えなさい」と指導する真戸の言葉から、いわゆる“運命の出会い”的なシチュエーションを学習した直後にコタローと出くわし、彼を「好きな人」と認識して手段を選ばずアプローチするようになる。
蠱惑的な容姿・振る舞いで男子生徒たちを虜にしており、校内ではホネちゃんを中心に結成された「ジュレ親衛隊」による非公式グッズの制作・販売が横行。ぷにるが売り出していたグッズはワゴンセール行きの憂き目に遭っている。
ぷにるとの対立
いわばオリジナル個体にあたるぷにるの自意識が徹頭徹尾「ホビー」であるのに対し、人間の女性をパーフェクトに再現する事を志向しつつ、ホビーは人間に劣るものという考えを持つ。
そのために当初はぷにるを見下してすらいたが、「女の子の姿をしているのは『かわいい』から」「不自由なのは人間のほう」と図太く天真爛漫なぷにるの態度に苛立ちを募らせ、コタローと“友達ごっこ”を続けてきたぷにるに代わって自分が“本物の恋人”になろうと画策する。
しかしぷにると過ごしてきた時間もあってか、人間とかけ離れたジュレの一面を目にしても動じないどころか「人間じゃなくても自信を持っていい」と肯定するコタローの言葉を受けて、人間に近づこうとしているはずのジュレは自縄自縛に陥ってしまう。
自分の限界を悟ったジュレは、より完璧に人間を再現するために、ぷにるを取り込んで変身能力を奪うという暴挙に及ぶが、ジュレの視界を通じてコタローが過剰に美化されている事を知ったぷにるは「理想を投影しているだけのお人形遊び」と反論。
おまけに「自分たちホビーもヒトをホビー扱いできるなら、対等な関係を築けるはず」と確信を強めたぷにるが、日中の間にコタローにくっ付いていたスライム(の残りかす)に意識を逃がして復活したため、ジュレの目論見は崩れ去った。
初めての「幻滅」を経験し、真戸にもこっぴどく叱られて傷心のジュレだったが、同時に「中学生の恋なんてそんなもん」「失敗を重ねて学んでいく」と見守られてもいる。
なお、真戸の言によればぷにるの体の大部分と融合した際に変身能力を学習したとの事だが……?
関連タグ
ワルイプニル:ジュレを完成させるにあたり、真戸博士が参考にしたぷにるの変身形態の一つ。
アルターエゴ:ぷにるの持つ別側面とも呼べるため。