CV:中井和哉
概要
ライム中学の教師。原作では6話、アニメでは2話で初登場。
かつては自立型スライム(ゲルロボット)を研究していたが、学会からは聞く耳を持たれずに追放された過去を持ち、裏で自身を追放した学会に復讐しようと企んでいるマッドサイエンティスト。
学会を追放された理由は会費を滞納していただけであり、要は一方的な逆恨みである。
研究自体は評価されていたが、とりあえず会費を払えと聞いてもらえなかった。
しかも何を言われようが絶対に会費を払おうとしない。
「博士」という名前のせいで「ハカセ」と呼ばれがちだが、本人はそれを「あだ名で呼ぶな」と嫌がっている。
敬称であるはずのハカセ呼びを嫌がる理由は不明。
名前のせいで長年イジられ続けたか、正式な博士号が取れなかった、あるいは剥奪されたのかもしれない。
基本的には「真戸先生」「真戸ハカセ」と呼ばれており、本名の「ヒロシ」で呼ぶのは下の名前を呼び捨てにすることを躊躇しないぷにるだけである。
当初はぷにるを捕らえて切り刻んだり棒でつついたり高所から突き落とすなどのやばそうな実験をしていたが、学校の屋上から落とした際にコタローたちに発見、救出されてサンプルを失い研究が振出しに戻ってしまう。
意外にも教師としての職務は全うしており、研究時間が削られる事や子どもの相手をする事を不満に思いながらも赤点を取った生徒に対してはちゃんと追試を行なっている。
作中ではスルーされがちな「無機物に生命が宿る」という超常現象を解析しようとしている唯一の人物であるため、異常事態が発生した時には頼られることも多い。
その際に超常現象の理屈を大真面目に解説するが、話が長すぎて誰にも聞いてもらえないという流れが定着している。
アニメでは解説の途中で早送りされたあげく「尺考えろよ」とメタなツッコミを食らった。
(オーディオコメンタリーによると編集ではなく声優のセルフ早口らしい)
ルンルーンの修理を依頼された際、改めてぷにるの研究の必要性を主張。
それに理解を示した雲母麻美が協力者となり、以降は助手のような立場で研究を手伝わせている。
研究を重ねた結果、人工スライム生命体の「ジュレ」を完成させたが、AIが未成熟すぎるため教育者として厳しく躾けている。
麻美からは「ジュレの父親」になることを期待されているが、博士の目標はあくまで「人間の役に立つ機械」の開発であり、AIを過度に人間視することには否定的。
ジュレが問題行動を繰り返し続けたなら、改善の余地なしと判断して機能停止することも辞さない構えを見せている。
家族構成
実は妻帯者であり、弁当箱を出し忘れただけで怒られたと愚痴をこぼす一方、妻の誕生日や結婚記念日は覚えているという愛妻家の一面も持っており、コタローからは「アンタの人間性めちゃくちゃだよ!」とツッコまれていた。
未完成で危険なものを大事な妻の側に置けないという理由でジュレを学校に置いているため、ぷにるから「学校の生徒にはいいんですかぁ?」とツッコまれている。
- 真戸ロミ
博士の妻。旧姓は「黄白(きみしろ)」。5巻の描き下ろしでは妻との馴れ初めが描かれた。
のんびりした性格で中学時代は人がいなくて眠そうという理由で図書委員だった。博士はロミに頼まれて交換ノートでやり取りしていたと自慢気に語っていたが、ロミから言わせれば忘れ物のチェックリストに過ぎなかったらしい。
名前の由来はうとうと眠ることを意味する「微睡み」、旧姓だと卵の黄身と白身。
- 真戸鷲人(わしひと)
博士の息子。
5巻描き下ろしで初登場し、本編でも68話で登場した。でたらめを言うのが趣味で、惚れっぽい。べんりどうぐ屋という店を開いているが、服が溶けるスライムやホレ薬など効果があるか怪しいものばかりであり、名前通りの「惑わし人」である。
余談
フィクションの科学者は異端な説や危険な研究を理由に学会を追放されることが多いが、現実では会費の未払いによる自然退会が多いらしく、真戸博士の退会理由はかなり現実に即したものと言える。