御金賀アリス
おかねがありす
CV:花守ゆみり
河合井コタローのクラスメイトの高飛車な女子。
一人称は「ワタクシ」で語尾に「ですわ」や「ですの」といった所謂山の手言葉をつけるお嬢様キャラ。学校でも専属メイドの宝代を従えている。
世界的マスコットキャラクター「キュティちゃん」を生み出したカワイー・ノスキー(CV:茶風林)を祖父に、有名おもちゃ会社の社長を父に持つ「超!お嬢様」であり、自称キュティランド社の次期跡取り予定。
幼少期にルンルーンというキャラクターを創作しており、そのくらいの時に宝代からルンルーンのぬいぐるみを渡されていて、今でも大事そうに抱えている(後述のルンルーン編を除く)。また、いずれは祖父に頼んでキュティをKAWAII王座から蹴落とそうと企んでいる。
コタローが学校でこっそりキュティちゃんを愛でていたことをきっかけに、“かわいい”を追求するぷにるとの勝負事へともつれ込むが、命を宿したスライムであるぷにるとコタローの関係への憧れも抱え込むことになる。
それを知った宝代の独断専行によって作り出された「人間になったルンルーン」と夢のような時間を過ごしたのも束の間、学校にまで連れて行ったために急ごしらえのホビーであることを立て続けに指摘されて幻想が砕け散り、「理想のルンルーン」と現実とのギャップに気持ちを拗らせたまま宝代もろとも迷走し始めてしまう。
挙句の果てには宝代が成り代わった着ぐるみルンルーンや、外見と性能をアップデートしたもう一体のルンルーンまでも巻き込んだ、「本物(ワタクシ)のルンルーン」をめぐる長編エピソード「ルンルーン編」が展開され、“被造物の在り方に振り回される造物主”という役どころを務めることになった。一連のテーマは後に「ルンル編」へと引き継がれ、作者もこれらのエピソードに込めた問いについて振り返っている。
騒動が一段落し、気持ちの整理を付けた後は以前にも増してルンルーンブランドの拡大に邁進しており、顧客的な意味でキュティちゃんに理解のあるコタローを部下候補として会議に参加させながら、グッズやサービスの方向性を研究している。
また、紆余曲折の末にぷにるの“別個体”として自我を得たルンルと遭遇した際には、周囲からの期待や失望で己を見失ってしまったルンルに「他人の価値観で自分を作っていたら本当の自分が消えてしまう」と誰よりも親身に向き合い、改めて友達としての一歩を踏み出した。
破格の財力で校庭にルンルーンランド(10億円分のプール付き)を建設させたり、自宅は専用に建てられたメイド付きの離れだったり、別荘を宿泊施設に改造したり、お抱えの三ツ星パティシエがいたりと、お金持ちっぽい要素には事欠かない。
本格的な経営理論の勉強を楽しみ、英才教育で培われた美的センスもあって、天才中学生デザイナーとして将来有望ではあるものの、単体でのポテンシャルに欠けるところのあるルンルーンにこだわっているため、よほど現実味のある「キュティランド創始者の孫娘・御金賀アリス」としてのブランド化には目もくれず、目立った成果を出せていないのが実情。また、婚約者がいるらしいのだが、会食の予定から逃げ出すなど抵抗するそぶりを見せている。