ジル・ドゥ・ロンフェール
じるどぅろんふぇーる
金髪と緑色の瞳を持つ美少年で、「地獄少年」の異名を持つ生来の超能力者。
名前の英語表記は「Gilles De L'Enfer」。
生まれつき驚異的な超能力の持ち主であり、相手に恐怖や過去を映す映像を見せることや念力を使うことができる。
かつて両親に気味悪がられての殺害を経て地獄へ落ちるが、自身の能力で現世へ戻ってきたこと(本人曰く、「地獄から戻ってきた」)を自称しており、証拠が残らない一家惨殺事件を引き起こして両親を殺害し、更には学校の教師をはじめとした人達を次々に殺害したという壮絶な過去を持つ。
ちなみに「ロンフェール(L'Enfer)」はフランス語で「地獄」を意味しており、直訳すれば「地獄のジル」になる(おそらくジルはフランス人と思われる)。
ADの阿部亜紀(CV:折笠愛)から「地獄少女」の噂を聞き、自分が負かしたインチキ超能力者のエスパー☆ワタナベ(CV:三木眞一郎)を利用する形で「ジル対地獄少女」の対決を企て、閻魔あいを誘き出す。
超能力で彼女に同行した一目連と骨女を一瞬で磔にして無力化し、あいに容赦のない攻撃を仕掛けて磔にした上、赤いゴスロリドレスを着せて一瞬で焼き殺した。
注意!ネタバレを含みます!
・・・が、
火炙りにしたはずのあいは「考え事してた」と無傷で生還し、ワタナベが藁人形の糸を引こうとしなかった為にそのまま立ち去ろうとしていた。
しかし、「恨んだジルにいつ殺されるかわからない」とワタナベが糸を引いたことによって地獄へ堕ちるジルだが、餓鬼の群れに蝕まれながらも「何度地獄へ落ちても生き返り必ず勝負をつける」と言い残し、あいにリベンジを誓っていた。だが、あいは最後までジルの言葉には耳を傾けず、相手にしようとしなかった。
「また…だろ?」
※余談だがこの回において、あいの過去が断片的に描かれており、それが後の伏線となっている。
「何度地獄へ落とされようと、僕は帰ってくる!」
地獄少女シリーズ放送開始15周年となる2020年に藤商事から発売・稼働開始したパチンコ『P地獄少女 四』において今話の後日談『続・地獄少女対地獄少年』が描かれており、15年ぶりにまさかのジル復活である。
容姿は第一期登場時ほぼそのままだが、地獄を彷徨っている間に負ったと思われる右目の傷を仮面で隠している。
パチンコのリーチ演出内という限られた尺の都合上、地獄での日々の詳細や復活後にあいと対峙するまでの動向等の細かい描写は無かったが、宣言通り地獄から復活し自分を流したあいに復讐するべく彼女らを教会へ招き彼女をウェディングドレス姿に変え、自分の花嫁になるか地獄へ流されるかどちらかを選ぶように迫るが、
「嫌」
の一言でどちらも拒絶され逆上、あいを地獄へ流そうとするが…
「待ちなさい!!」
契約の藁人形を持って現れたのは、番組企画「ジル対地獄少女」で協力者だったADの阿部。
彼のせいで番組が滅茶苦茶になり面目を潰され人生まで狂わされた事を恨まれ、ジルの復活を知った彼女はあいと仮契約をしていた。
(もっとも、あい達の姿はワタナベのような仮契約を交わした者やジルのように霊感の強い者にしか見えなかったことに加え、番組が滅茶苦茶になったのは一目連と骨女の妨害の影響が大きいのだが、ジルはあいと邪魔のない状態で勝負したかったようで特に止めもしなかったどころか「助かるよ」と発言していた)
自身の超能力で阿部が糸を引くのを阻止しようとするが…
阿部「もう帰ってこないで!!」
ジル「ま、またかよ…!?」
あい「いっぺん、死んでみる?」
ジル「うわああああ!!!」
(当たりとなれば)糸を引かれ再び地獄へ流される事になるジル。
「また、地獄かぁ…」
「この怨み、地獄へ流します」
再び地獄へ落ちたジル。
だが彼は再三復活宣言し、あいも「彼はまた戻ってくるかも知れないわ…」と呟くのであった(人面蜘蛛仕事しろ)。
アニメで新作が作られた時、いずれまた復活する時が来るのかも知れない…。