イラストは「ジーン MGS」で検索するのが良いだろう。
人物
CV：若本規夫
スネークイーター作戦後、ビッグボスが除隊したあとに特殊部隊FOXの中心人物となった軍人。ジーン(GENE)は本名ではないだろうが、部隊では「ヴァイパー」のコードネームも持つ。
誰も敵わないとされる「絶対兵士」ヌルを容易く抑え込むほどの高い戦闘能力を持つ。さらにESP能力を持っており、演説だけで兵士達に洗脳をかけているほか、銃弾を見てから避けることもできる。
武器は主にナイフを使用し、斬撃だけでなく投擲の腕も精確かつ高速。
そして、サンヒエロニモ半島事件におけるテロの首謀者である。
サンヒエロニモ半島事件
CIA所属の特殊部隊FOXは、米軍が極秘に開発していた核兵器メタルギアRAXA(ラシャ)を強奪、コロンビア中部の半島「サンヒエロニモ半島」を占拠する。半島にはソ連軍が開発途中で放棄した基地と、見放された多くのソ連兵が残されており、ジーンは彼らをまとめあげることで大きな軍事力を得ることに成功し、それを足掛かりにして反乱を継続した。
ジーンはメタルギアRAXAによって、CIAの巣窟であるアメリカ合衆国東部を核攻撃しようとする。
彼は賢者達の支配から世界を解き放ち、彼の考える兵士達にとっての理想郷『アーミーズヘブン』を実現するつもりであった。だが、その根幹には『意志を持たない兵士一人ひとりの兵力は、意志を持つ人間の尊い行動のために使われるべきだ』という考えがあり、後にビッグボスが掲げる『アウターヘブン』の思想とは相反する。
だが核発射の直前、ジーンは目標をソ連領に変更する。
それはアメリカの兵器がソビエトを核攻撃することを意味する。前作の時点で既に2回も(比較的小規模とはいえ)核攻撃が行われており、もういちど核攻撃を行えば今度こそタカ派を抑えられなくなるだろう。そうなればアメリカの権威は地に堕ちて賢者達の支配力も無くなるうえ、第三次世界大戦が始まることで『アーミーズヘブン』の兵士達の居場所も確保することができる・・・という恐ろしい目論見であった。
相続者計画
彼は「絶対兵士」を統率する司令官を生み出す『相続者計画』の被験者であった。伝説の兵士ザ・ボスが開発したCQCを研究・発展させた『CQCエンハンサー』を扱うことで、冒頭で述べた常人離れした戦闘力を発揮している。
ただしCQCエンハンサーにはジーンのような能力者でないと使いこなせない技術が含まれており、CQCの強化版(enhancer)ではなく亜種と言った方が近い模様。
つまりジーンはザ・ボスを模して作られた兵士であり、ザ・ボスの弟子として教えを受けたネイキッド・スネークに対し「自分たちは兄弟のような存在」と語っていた。
思想的には相容れない相手だったが、敗れたあとはビッグボスが「ザ・ボスの真の後継者」であると認め、『アーミーズヘブン』実現のために集めていた資金や人材を託す。それらは、のちに誕生する独自の軍事組織の礎となった。
