概要
スカプラリオとは、ラテン語で肩を意味するscaplaeに由来するキリスト教の肩からぶら下げる衣装の一種。7世紀頃には存在していたとされる。
イエスの『くびき(=牛馬の口と荷車を繋ぐ横木だが、転じて「重荷・責任背負うこと」)』を表すもので、献身性や社会貢献への意思・責任感の象徴。宗派や教会により色や装飾が様々で「茶色のスカプラリオ」「黒のスカプラリオ」「緑のスカプラリオ」などそれぞれ宗教的な歴史・意味合いがある。
修道士・修道女が身につけるスカプラリオ
肩から大きな布地を前後にぶら下げ、側面を開いた状態で身につける。前後とも長さはだいたい一緒で、丈は腰くらいから膝下ないし足首付近までとマントに準じる程度の長さがある。マント丈で背中までカバーされるエプロンの様な形態。
小型化したスカプラリオ
上記の修道者の着衣だったものから派生し小型化・簡素化した布製のオブジェクトも作られるようになり、時代と共に一般の信者も身につけることができるようになったとされる。こちらもやはり宗派や教会により色・大きさなどデザインは様々だが、概ね「長方形の2枚の布地に紐を通したもの」で「首を挟んで、一枚は胸元に(従ってペンダント様に首から下がる)、もう一枚は肩から背中に下がる」形となる。
小型化しても基本的には信仰や献身・社会奉仕の象徴で、装飾品ではないし御利益を求めるものでもない。しかし歴史的に様々なスカプラリオが派生しており、種類によってはキリスト教徒でなくても持つことを許されるもの、お守りに近い扱いのものも存在する。スポーツ選手が手首に巻いている場合もあるという。
ファンタジーで登場するスカプラリオ
ファンタジー世界にて、特にpixivで目にするのは基本的にコレ↓だろう。
この布、名前あったんかい!!