概要
アメリカの都市伝説などを起源とする怪物“フィアサム・クリッター”の一種。
ペンシルベニア州北部のツガの樹の森に棲むといわれる動物で、明け方や夕暮れに活動するといわれる。
全身がイボと痣に覆われているためか病的なほどに引っ込み思案であり、常に泣いて涙を流している。
そのためその涙の跡をたどれば容易に捕まえられてしまうが、あまり追い詰めると涙でとろけてしまう。
ある狩人がこの動物の泣き声を真似ることで袋に捕らえることに成功した。
しかし持ち帰ろうとしたところ、帰宅途中に袋が急に軽くなった。
中を覗いてみると、袋の中には涙と泡しか残っていなかったのだという。
ゆえに学名は「Lacrimacorpus dissolvens:涙に溶ける体」である。
創作での扱い
- 水木しげる作品
丸い口をした涙を流す幻獣の妖怪画が描かれ紹介された。
ファミコンで発売されたRPG『悪魔くん魔界の罠』では敵モンスターとして登場している。
主人公たちが初めて遭遇した、千年後の世界で暮らす知的生物バケネズミの一個体の名前で、木蠹蛾コロニー所属の労働階級であり第4章まで関わることになる。
奏上役であり弁が立つスクィーラや、司令官である奇狼丸とは違い、この種の一般的な外見であった。