概要
1989年8月にSNKからリリースされた業務用格闘アクションゲーム。※対戦格闘ゲームではない。
プレイヤーは、1Pキャラの空手家「ツトム・天野」か、2Pキャラのプロレスラー「ジョン・シュナイダー」を選び、奥行きのある2画面分のフィールドで行われる全米格闘技大会レッスル・ウォーズを勝ち抜いて100万ドルの賞金を手に入れると言う格闘アクションゲームで、2人同時プレイにも対応しており、2人同時プレイ時には敵が2体登場する。
対戦格闘ゲームと言うジャンルが確立されたストリートファイターII以前のタイトルである為、ゲーム内容は対人戦を想定した対戦格闘よりもシングルプレイまたは協力プレイでクリアを目指すアクションゲームとなっている。
ゲーム内容は、同社の餓狼伝説および龍虎の拳の1作目以上に豪快で、1度キックするだけでホバリングするように滑って行き、喰らった相手は画面端までふっとぶ等、駆け引きよりもイケイケな豪快さを重視した漢くさいつくりになっている。
※女性キャラはステージクリア時にプレイヤーを祝福してくれる女性のみだがステージごとに別の女性が祝福する。
操作方法は、レバー操作の他に、パンチボタン・キックボタン・ジャンプボタンの3つの組み合わせて戦う。
操作内容 | ツトム・天野 | ジョン・シュナイダー |
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パンチボタン | 中距離:中段突き/近距離:肘打ち | 中距離:喧嘩殴り/近距離:ヘッドバット |
キックボタン | 中距離:後ろ回し蹴り/近距離:回し蹴り | 中距離:ローキック/近距離:ローリングソバット |
ジャンプボタン | ジャンプ | ジャンプ |
パンチ+キック | バック宙 | バック宙 |
キック+ジャンプ | 爆裂拳 | 回転旋風脚 |
※爆裂拳と回転旋風脚はいわゆる”必殺技”
しかし、敵の体力が非常に多いうえにゲージが表示されず、敵がハメ技チックな攻撃をしてきたり、そもそも回避技が意味なかったりと、かなりゲームバランスが悪い上に、次ステージに進んでも体力が回復せず、非常に豪快で大雑把な内容もあって攻略性なにそれ美味しいのと開発者が言いたそうな理不尽さに耐える事が要求される。
餓狼伝説・龍虎の拳とのつながり
ストリートファイトを題材にしている事の他に、本作のBGMが餓狼伝説でも使用されている。
その他、あくまで非公式な通説としては以下の様なものがある。
- 1Pはタクマ・サカザキの元ネタ?
- 2Pはジェフ・ボガードの元ネタ?
- 1Pの必殺技「爆裂拳」は暫烈拳の元ネタ? ※ネオジオバトルコロシアムのユウキに名前だけ同じ技がある。
メガドライブ版
唯一の家庭用移植であるメガドライブ版が、トレコから1991年7月19日に発売されている。
1Pのツトム・天野は、業務用の真っ白い空手着から、後のリョウ・サカザキのようなオレンジ色の空手着(パッケージイラストでは真っ赤な空手着)に変更されている。