ストーリー
とある宇宙の出来事。
あるひょんなことから、宇宙を放浪する科学者「SISTA(シスタ)」が
とんでもないものを発見!なんとそれは「キュートロニックウェーブ」といって
物質に生命を与えてしまう電波でした!!人形に電波をあててみると、
なんと人型のかわいこちゃんに大変身。ここにQTS(キューティーズ)が誕生しました。
しかし、見た目のかわいさとはうらはらに、助手をやらしてもダメダメの4人。
食費もかさんで研究費も底をつきる有り様。何とかしなければ路頭(宇宙)?に迷うと
一念発起。ひらめいたアイディアが、なんと宇宙船を放送局にして、
QTSを使ったお茶の間ゲリラ放送で稼いじゃおう~って感じ。
かくして、SISTAはゲリラ放送局「QTS JACK TV」を開局。
なぞの子供向けバラエティ番組「スーパーギャルデリックアワー」を
無差別オンエアーすることと相成りました。
はてさて、QTSはしっかりやってくれるのでしょうか...?!
概要
スーパーギャルデリックアワーは、2001年にエニックスより発売されたPlayStation2用ゲーム。
ジャンルは『サイケデリックTVショウ』。
略称は「ギャルデリ」。
そのジャンル名の通り、サイケデリックな番組セットを舞台にQTSと呼ばれる女の子達がミニゲームで対戦する対戦アクションゲーム。
「テレビ番組風」という体裁をとっており、対戦の様子をオンエアすることで、視聴率を稼いで新たなスポンサーを獲得するのが目的。
プレイヤーが操作するQTSが勝利すると視聴率が上昇していき、視聴率に応じて新たなスポンサーを獲得することができる。
スポンサーを獲得することで、番組の間に表示されるCM映像の種類が増えていく。
また対戦に勝てばお金がもらえ、新たなQTSの衣装を購入して着せ替えることができる。
ミニゲーム4回を1チャプターとし、合計6チャプター(6週)の放送が1クール。
テレビ番組形式なので、1チャプターごとにエンディングのダンスが入る。
ジャンル名にもなっている通り、独特のサイケデリックな色彩に彩られたシュールな造形の番組セットの中で、カラフルな衣装のQTSが動き回る。
QTSの設定や、「子供向け番組」というところは実在のテレビ番組、「テレタビーズ」を強く意識しているが、ゆっさゆっさ揺れる胸や、執拗に胸元や突き出したお尻を舐めまわすように写すカメラや、生着替え風演出など、どう見ても明らかに子供向けではないように思われる演出が多い。
またミニゲーム内容も「尻相撲」や「パイ投げ」等往年の深夜番組風のものが多い。
公式文章にも「一部の人の期待の眼差しが~」と書かれていたり、スタッフがラジオ番組のインタビューで本作を製作した理由に関して
「PS2って暗いゲーム多いじゃないですか、だから明るいゲームを出そうと思ったんです」
と述べていることなどから、大ヒットをたたき出すタイトルだとは思われていなかったようで出荷本数は非常に少なく、派手なプロモーション活動も行っておらず、そのためか存在自体は非常にマイナーで、知る人ぞ知るゲームだった。
今になって振り返ってみれば、「ポリゴンモデルの女の子たちがいろんな物を揺らしながら動き回るゲーム」のハシリでもあったわけだが、その独特すぎる世界観と、ソネハチ氏による女の子達の表現は好みの分かれるところであり、いまひとつ話題になることもなく、そのままマイナーゲーとして埋もれていくかに思われた。
派生
2011年に入ってから、ニコニコ動画における対戦格闘ゲーム配信などで有名な、中野TRF系ニコニコ生放送において持ち込まれ、プレイ内容が配信されたことから、生放送リスナーにその世界観と独特なキャラ造形で圧倒的なインパクトを植えつけた。
その後、配信において引き続きプレイされるにつれてQTSがだんだんかわいく見えてきてしまうリスナーや、それに同意してしまうリスナーを発生させた。
その良い方向にも悪い方向にも抜群のインパクトから、ニコニコ動画に投稿されたOP映像が一時総合ランキングに食い込んでいたり、北斗の拳と組み合わせたMAD動画が投稿される、新たに新規実況プレイシリーズを初めてしまう動画投稿者が出てくるなど、一部から熱狂的なまでの支持を受けている。
登場人物
SISTA(シスタ)(CV:呉林卓美)
ゲームの司会役を勤める美人天才科学者。QTSの生みの親であり、ゲリラ放送で視聴率を稼ぐことを思いついた張本人でもある。
「スーパーギャルデリックアワー」という番組名も彼女が名づけたものだが、「結構私って体育会系はいってるから、あんまり考えてつけてないのよ」と適当だったり、QTSのスリーサイズに関して「正確なサイズは面度くさいので計ってないのよ」と言い放つなど、意外と適当な一面があるようだ。
スポンサーが増えてくると、自ら水着姿を披露したり、「QTSと私」という自伝本を出版したりする。
OKはかならず「オーキー」と発音するなど、英語の発音がかなり特殊。
QTS(キューティーズ)
SISTAが発見した「キュートロニックウェーブ」という電波をSISTAの大事にしている人形に当てて誕生した女の子たち。元になった人形と同じ動物をモチーフにしている。
生まれたときから歳をとらず、おつむから電波を飛ばして地球の英語に似た言語、「QTS語」を使って会話する。
排泄に関しては「玉状の排泄物をへそからポロンと出す」、つまり全員排泄器官むき出しのコスチュームを着ているという謎の設定が存在する。(ちなみに排泄物はパチンコ玉ぐらいの大きさでラズベリーの香りがする)
TOKO(トコ)(CV:倉田雅世)
ピンクのウサギの人形から生まれた元気いっぱいの女の子。
ピンク色のウサギをモチーフにしたコスチュームに、標準的な体型と、比較的バランスの良い顔立ちから本作における「普通」のキャラ。
モーションに関しても可愛らしいレベルでまとまっており、ファンからは「普通にかわいい」という評価を受けている。衣装に関してもマトモなものが多く、ある意味で一番優遇されている。
COCO(ココ)(CV:稀代桜子)
緑のキツネの人形から生まれた女の子。
クールな気取り屋だが、ドジなためいまいちクールになりきれない。
番組司会の座を狙っており、度々SISTAにおねだりしているがSISTA曰く「10光年早い」。
OPでのダンスシーンのヨタヨタした動きがかわいいと評判。
TOKOよりも若干だが背が高く、スレンダーな体型。
緑のキツネ故か、スポンサーが増えてくると某カップ麺風の商品の
イメージキャラクターになる。
NEKO(ネコ)(CV:かないみか)
紫のネコの人形から生まれた女の子。
ちょこまかとしたモーションで動き回るつるぺた幼女枠のキャラクター。
かないみかボイスで「ちゅゆだーく!おおもり!」等の超音波を発する。
ロリ枠故に紳士からの支持も厚いが、その無邪気すぎる行動は色々な意味で
視聴者の精神にダメージを与える上に、超高音のボイスが脳を直接揺さぶる。
KUMA(クマ)(CV:稀代桜子)
黄色いクマの人形から生まれた女の子。
QTS一のサイズを誇るバストは正に巨大という他無いまでの大きさを誇るが、そのあまりにだらしない挙動から「SAN値が下がる」と評価されることが多い。
モーションは緩慢で大振り、「ウホッウホッ」「オフッオフッ」という謎のボイス、あまりにも極端すぎる体型などそれ以外の部分に難が多く、人気はいまひとつ。
何故か説明書でアヘ顔のような顔になっているが理由は不明である。
腹筋を鍛えると思しき器具のCM画像において、どう見ても器具を当てる場所が腹筋ではなく下腹部になっている、微妙に構え方がおかしいモーションがあるなど、その大きい体にモーションをあわせるのが面倒だったのではないかと疑われるシーンが多い。
関連タグ
エニックス PlayStation2 サイケデリック 深夜番組
スペースチャンネル5…本作から2年前に発売されたバカゲー(?)。キャラクターデザインが似ている。