概要
『魂砕き』とも書き、マーモの暗黒皇帝ベルドの愛剣であり、神をも殺せるとされている黒い大剣。時系列的な初登場はロードス島戦記の前日談であるロードス島伝説。魔神王(デーモンロード)が所持していたが、本来は肉体的な攻撃が一切通用しない魔神王を倒すための魔剣で、元々は古代魔法王国時代に封印した魔神王が復活した時の対抗手段として用意してあった。
この剣で傷つけられると肉体だけでなく魂も傷つけられてしまう。致命傷でなくてもその損耗から膝を屈してしまったほどである。そして、この剣で致命傷を受けた場合は何らかの対策を施すか余程の英雄でない限りは永遠に魂が喪われ蘇生できなくなる。
また、その付与魔力抜きでも剣としても普通に凄まじい威力を誇り、並の防具では役には立たないし、魔法の鎧でも当たる角度が悪ければ攻撃を反らすことが出来ても直撃すれば装着者ごと破壊されてしまう。
また、副次効果として装備者には老化を遅らせる効果がある。そのため魔神戦争から30年経過した時に起こった英雄戦争時、ファーンの方は老人だったのに対しベルドは壮年であった。
魔神王の手からこの剣を奪取し最悪の魔神を屠った後、ベルドは故郷である暗黒の島マーモに渡り、その武力とカリスマで「マーモ帝国」を建国して暗黒皇帝に即位。
英雄戦争でヴァリス国王ファーンとの一騎打ちで両者がを制したがその後カシューに負けてからは暗黒騎士団を率いるアシュラムの手に渡り、以降は彼の愛剣になる。
剣のスペック
ソードワールド基準で必要筋力20、+3のボーナス(命中と武器ダメージ)をもつグレートソード。更にはこの剣が命中したらHPだけでなくMPにもダメージを与えることができる。MPダメージは冒険者レベルでしか軽減できない。まさに魔神を斬るための破格スペックである。
使用者
ちなみにアシュラムは支配の王尺の入手に失敗した時一度手放したが、後任があまりに無能だったので結局彼の手元に帰ってきた。持ち主を選ぶ剣であるのは間違いなく、ベルド崩御後もアシュラムがカリスマ性を保持して暗黒の民の一部をロードス島から脱出させ船団を率いることができた一因ともいえる。