概要
アラニアの首都アランの盗賊。
本名はジェイ・ランカードでこの名前は通り名である。ただし彼を乗っ取ったカーラによると「ランカード」と言うのは代々伝わる家名などでは無く自分で付けた物であり、「この男の虚栄心を物語っている」と言われてしまっている。
盗みが原因で逮捕されてから22年間牢獄で生活をしていたが、アラニア王子誕生の恩赦により出所し、その後パーンと出会い旅に出ることとなる。職業柄蓄えられた技術や経験も一行の旅で存分に役立っており、所在不明の灰色の魔女を探す上で重要な役割を果たしていた。
しかし、旅の途中で仲間が人々の称賛や脚光を浴びる中、自分はどこまでもただの盗賊で英雄扱いはされない事に心を燻ぶらせ、カーラ討伐後に自身も英雄と渡り合える存在になりたいと灰色の魔女のサークレットを奪い逃亡。
その後、サークレットを装着し新たな灰色の魔女の器としてロードス島で暗躍した。この時の状態の通称は『ウッド・カーラ』と呼ばれている。
最終巻で解放された際に本人はパーンら英雄たちと互角に渡り合っていた事に満足していた様子を見せた。
それでもパーンやスレイン、ディードリット、エトらにとっては大事な仲間である事には全く変わりなく、事件を責めるよりも白髪だらけになって老けた事を心配されていた(特にパーンからは「22年も牢に入れられていて、自由になったと思ったら今度は15年カーラに囚われていた。この男の人生はいったい誰の物だったのだろう」と述懐されるほど)
本編終了と共に再び消息不明となる。
続編「新ロードス島戦記」にも登場、直接仕えているわけではないが、マーモ公国に協力する立場にあり、ニースからは「ジェイのおじさま」と呼ばれている。
名前の由来は哺乳綱ネズミ目のリス科