タジオ(Tadzio)またはタッジオ、タージオとは、『ベニスに死す』に登場する美少年。
概要
トーマス・マンの小説『ヴェニスに死す』の登場人物。
またはルキノ・ヴィスコンティ監督による映画版『ベニスに死す』の登場人物。
演者はビョルン・アンドレセン。
モデル
美少年の代名詞的キャラクターだが、トーマス・マンの原作小説にはモデルとなった実在の人物がいる。トーマス・マン自身が1911年にヴェネツィアを旅行した際に心奪われた、ポーランド人の貴族の美少年で、帰国後に『ヴェニスに死す』を執筆している。
実際にモデルとなったのはモエス男爵という人物で、マンと出会ったのは11歳当時であった。
モエス男爵は、『ヴェニスに死す』のポーランド訳版が出版されてすぐに、自分がタジオのモデルだと気づいたが、マンの死後までそのことは伏せていたという。