概要
北欧神話に登場するヤギの聖獣で、相方のタングニョースト(歯ぎしりする者)と共にトールの戦車を牽引する。
意味は「歯のある食用家畜の子」(新紀元社刊『虚空の神々』に書いてある)
古今東西、神の戦車を引く獣はチャリオットが存在する文化圏にはあるあるな要素であるが、この二体は他の神話の輓獣にしては珍しい役割を持っている。それはトールの食料になってしまうという点である。
戦車を引く大事な動物なのに食べちゃうのか!?と突っ込まれるが、トールはミョルニルを振るう事で彼らを再生させてしまうので問題はない。しかし、あくまで骨と皮が残っていたらの話であり、骨の髄を傷つけるなど、必要以上に骨を損傷させてしまうと復活後の歩き方に支障を来たしてしまう。
彼らが旅先で泊まった百姓一家の兄妹(シャールヴィ兄と「勇敢、快活」の意のロスクヴァ妹)が彼らの骨を切ってしまった事でトールが怒り狂った(「骨を切るな」とトールさん言ってなかったのも悪いんだけど)ので、百姓一家は息子と娘を従者に貰う事を条件に許してもらったという逸話がある(なので2匹ともども片足が悪い上、足が速い兄貴は中活躍している)。
創作作品のタングリスニル
ヘラクルスの神闘衣のモチーフになっており、彼の持つ武器の名前もトール神のミョルニルに由来している。
アニメ版にて北欧神話に関するモンスターなどが属するカテゴリーのカード、極星獣タングリスニとして登場。遊戯王OCGとして販売もされている。