概要
199X年、原子力の数百倍のエネルギーを持つ未知の物質「フリーゾン」によりエネルギー危機を脱した地球はマクロゾーンと呼ばれる5つの連邦国家となった。その中の1つ・メトセラゾーン(日本)を司る超コンピューター「ランドマスター」がワルダー軍団の攻撃により滅亡した異星人からの星間メッセージを受信し、それに対抗する為に勇気と情熱を持った世界中の若者達に呼びかけ結成されたのがダイアクロン隊である。その名前は「ダイヤモンドのように固い友情のもと、サイクロンのように激しく戦う戦士達」を意味している。
2016年より再スタートしたリブート版におけるダイアクロン隊はワルダー軍団との最終決戦後も存続し続けており、その主任務も宇宙のパトロールや宇宙開拓などがメインとなっていた。だが、203X年に再びワルダー軍団が出現するとネオアタックシステムを発動し、新たな戦力の編成ならびに防衛体勢を構築した。
前述の通り、1980年代当時のCMやカタログなどの挿絵では年端もいかぬ少年少女達がダイアクロン隊員として戦っており、玩具の主な対象となる低年齢層のユーザーのストーリーへの没入感を高めている。ただし、ワルダー軍団とは違い、固有名称のある明確な主人公は存在しない。また、リブート版のダイアクロン隊員には少年隊員がいなくなり、成人男性・女性のみとなっている。
フィギュアとしてのダイアクロン隊員
ダイアクロンの各種玩具には全高約3cmほどのダイアクロン隊員のフィギュアが付属しており、「インチマン」という別称がある(英語表記はDianauts)。
80年代版では強度確保の都合から両足が一体成型されていたが、リブート版では独立可動するようになり、更にヒジヒザにも関節が追加されている。メカのコックピットに乗せたり、パワードスーツに搭載するなどして遊ぶ事が出来るほか、フィギュアの足裏に内蔵された磁石により、各種メカの金属製パーツの上に吸いつくようにして立たせることができる。
80年代版、リブート版ともに製造時期によって隊員の仕様が異なり、フィギュアの形状や可動部位などに差異がある。また、80年代版は少年隊員や女性隊員の存在が仄めかされていながらも製品化されたのは成人男性の隊員のみであったが、リブート版では女性隊員が発売され、男女隊員ともにヘルメットのバイザーを下げた状態やヘルメットを着用していない素のままの頭部のバリエーションなども生まれた。隊員のみのセット販売も行われている。