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CV:日笠陽子


概要編集

リトルウィッチアカデミア』の登場人物。

イギリス出身。


人物編集

 1500年続く魔法使いの名家「キャベンディッシュ」を生家に持つお嬢様で、格式と伝統のある自身の血統に誇りを持っている。

 様々な魔法の才能に恵まれた利発な優等生であり「ルーナ・ノヴァ始まって以来、最高の魔女」と呼ばれるほどの才媛。その反面、プライドの高い性格と自身の才能への過信ゆえに増長しやすく失敗することもある。

 アツコに対しては辛辣な態度が目立つものの、自身の失態については自身で取り返そうとしたり、取り巻きのハンナとバーバラを守ろうとしたり、犬猿の仲であるアツコにさえ受けた義理を返そうとするなど、根は義理堅く責任感の強い心優しい善人である。魔法や学業について相談にのるなど面倒見もよく、周囲からの人望も厚い。


 シャイニィシャリオについては表向き「一時期世間で持て囃されただけの、ただの派手な見世物」「魔法界ではシャイニィシャリオを高く評価する者などいない」と酷評しているが、実はシャリオの魔法ショーを見る観客の中にショーを楽しむ幼いダイアナの姿を確認できる(アニメミライ版、TVアニメ版どちらにも登場する)。また『アニメミライ』版ではアツコから「シャリオのファンなのでは?」と疑われてムキになる場面や、TVアニメ版でもアツコさえ持っていないシャリオのレアカードを所持しているなど、単に嫌っているだけではない複雑な思い入れがある模様。


 シャリオへの憧れを隠さないアツコにも強く当たるためアツコとは仲が悪い。しかしシャイニィロッドの魔力を引き出した様子を見てからはアツコに一目置いている節も見受けられ、その熱意や型破りな破天荒さについては認めている。

 また周囲がアツコを落ちこぼれと嘲笑して憚らないのに対し、ダイアナはアツコを批判することはあるが周囲と一緒になって馬鹿にしたことはない。実家を訪れたアツコが叔母のダリルに貶された際は「アツコは立派な魔女」だと明言しており、アツコを追い返すことも出来たはずだがそれをしなかった。

 アツコの方はダイアナを一方的にライバル視しており何かと張り合おうとするが憎んでいるわけではなく、ダイアナが夢を諦めてルーナノヴァを退学しようとした際は、退学を引き止めようと強引に乗り込んだ挙句に夢の実現を後押ししようと協力している。


 アンドリューとは幼馴染だが、魔法を時代遅れだと見下していたアンドリューとは馬が合わず、「幼いころに避暑地の別荘でたまたま顔を合わせただけ」と言い切るほど険悪な間柄。

 ただし「魔法が時代遅れになりつつある」ことは事実でもあり、危機感を抱いたダイアナは独自に言の葉について調べたりしている。

 他、ハンナとバーバラが取り巻きとして纏わりついているが、ダイアナ自身はそれを鼻にかける様子はない。


キャベンディッシュ家編集

 実はナイン・オールドウィッチの一人「慈愛の魔女ベアトリクス」の末裔。

 当主だった母親バーナデットの死後、キャベンディッシュ家は叔母ダリルが仕切っており上辺は取り繕っているが、その内情はがたがたで、召使達は逃げ出し家宝や伝統を切り売りして永らえている有様になっていた。

 崩壊しかけているキャベンディッシュ家を守るため、一時はダイアナも夢を諦めてルーナノヴァを退学する事態にもなりかけたが、最終的には叔母ダリルと和解してルーナノヴァへ戻っている。


小ネタ編集

  • 作中ではっきり描写されることは殆どないが、抜群なスタイルの持ち主。諸事情で屋敷へ乗り込んできたアツコに服を貸しているが、本来はダイアナが11歳の頃に着ていたものだった。
  • 上述の通りアツコとは犬猿の仲であり、周囲の評価は正反対ではあるが、「夢を抱いてルーナノヴァにやってきた」「シャイニィシャリオや学校に強い思い入れを持っている」「魔法が使えなかった苦境を乗り越えた過去がある」など、実は共通点が多い。
  • 作中では魔法使いの名家として登場するダイアナの生家キャベンディッシュだが、これは実在するイギリス貴族の苗字でもある(流石に魔法使いではないようだが)。著名な同姓の人物として中世貴族のヘンリー・キャヴェンディッシュがおり、こちらは化学や物理学の方面でも有名な人物。
  • 「キャベンディッシュ」という品名のバナナがあるが、こちらもキャベンディッシュ家の貴族に由来する名前。

関連タグ編集

リトルウィッチアカデミア 優等生 お嬢様


カップリングタグ編集

百合編集

ダイアコ



※以下ネタバレ注意

















ダイアナの夢について

 キャベンディッシュ家は、その始祖であるナインオールドウィッチ・ベアトリクスの慈愛の精神を継いで、数多くの治癒魔法を開発して人々を救済してきた歴史があった。戦時中は屋敷の地下深くに築き上げた秘密の病院にて、敵味方問わず魔法で治療し続けてきたといわれている。

 平和な時代においても人々を救済し続けた母バーナデットの姿を見て育ったダイアナもまた慈愛の精神を受け継いでおり、「医学の発展進歩によって治癒魔法が廃れてゆく中でもベアトリクスの遺志を遺してゆきたい」という夢を持つようになった。


 しかしキャベンディッシュ家が存続の危機に直面してルーナノヴァを去らざるを得なくなったばかりか、キャベンディッシュ家当主の継承の儀式も叔母ダリルの妨害に遭い頓挫することとなってしまう。ダイアナの夢を知ったアツコは「当主も学業も両立させればいい」と激励、シャイニィロッドの5つ目の言の葉を発現させると共に、ダイアナが無事に儀式を終えられるよう協力することになる。


 結局、最後の最後になってダイアナがダリル達に情けをかけたために儀式は失敗してしまったものの、わずかに残った召使達はダイアナがルーナノヴァを卒業するまでキャベンディッシュ家を存続させることを誓い、上述の通りダリルとも和解したこともあって、ダイアナもルーナノヴァへと戻ることとなった。


 その後もアツコに対する振る舞いそのものはあまり変わらなかったが、危険な時期にワガンディアを登ろうとするアツコの無謀さを諌めたり、後述のように落ち込んだアツコを励ましたりと、言動はかつてほど辛辣ではなくなっている。


シャリオについて

 本編中で幾度となく示唆されていたとおり、幼少期はシャイニィシャリオの大ファンであり、アツコと共にシャリオのショーを観ていたひとり。進学先としてルーナノヴァを選んだのも、実はアツコと同様ルーナノヴァがシャリオの母校であったことが大きい。

 そのショーでシャリオが使った「ドリーム・フューエル・スピリット」の影響を受けてアツコ同様に魔力を失ってしまったものの、シャリオへの憧れを糧として苦境を乗り越え、やがて才能を開花させることに成功した。

 しかし成長するにつれて周囲からの視線や魔法の現実を知ったことで、ダイアナもシャリオへの思い入れを捨てざるを得なくなり、シャリオに対する複雑な感情の由縁となっている。


 23話にて、シャイニィシャリオの真実を知ったショックから学校を去ってしまったアツコを探し出す。そこでダイアナは、夢を捨てず破天荒ながら様々なことを成し遂げてきたアツコに対して、内心では羨望の目線を向けていたことを告白。かつての自身の経験や、アツコの原点でもある「信じる心が貴方の魔法」というメッセージをシャリオのレアカードと共に贈ることでアツコを立ち直らせている。

(余談であるがこのときのダイアナの台詞は、第4話『ナイトフォール』でロッテがアナベルについて述べた台詞と非常に似通っていたりする)


 また当時の学籍名簿を調べ、現在のシャリオの正体を独力で看破している。

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