概要
東京都出身。兄は同じくアニメーターの吉成鋼。妻はアニメプロデューサーの堤尚子。
東京デザイナー学院卒業後、マッドハウス(1992年)、ガイナックス(1992-2011年)を経て、現在はTRIGGER(2011年-)所属。
学生時代から、すでにアニメーターとして活動していた兄を手伝う形で動画や原画でいくつかの作品に参加していた。
専門学校卒業後、動画マンとして正式にデビュー。ガイナックス移籍から3ヶ月ほどで『蒼きウル』のイメージボード制作に携わるなど、ガイナックス→トリガーのアニメ制作における中心メンバーとして活躍するようになる。
2013年には、若手アニメーター育成事業「アニメミライ」の一作『リトルウィッチアカデミア』で初監督を務めた。
躍動感のある独特のアクションやエフェクトの描写で知られる。中でも爆発の表現に特徴があり、『天元突破グレンラガン』の現場では彼の表現を参考としたエフェクトを「吉成爆発」と呼ばれていた。例として魚が泳いでいるような細く流れる動きや、円形に膨らむ煙などがある。
キャラクターからメカニックまで幅広くデザインを手掛けており、画力については庵野秀明から「ゲキウマ」と称されたほど。
兄の鋼がリアルタッチでアナログ感を活かした作画・「ぬるぬる動く」系のスタイルであるのに対し、こちらはカートゥーンなどに影響を受けた、デフォルメを効かせたメリハリのある作画が特徴である。また、共同でキャラクターデザインを担当した『ヴァルキリープロファイル』ではある程度テイストは統一しているものの鋼の方が油彩風の濃いタッチ、曜の方が水彩風のやや軽めのタッチで塗られているのが設定資料集や画集などで確認できる。
ガイナックス内でも今石洋之やすしおがファンであると公言している。本人は神江里見が作画を手がけた『弐十手物語』に影響を受けたと語っているほか、アニメーターでは山下将仁の作画に惹かれるものがあったとしている。また、絵画ではエゴン・シーレ、アメコミでは『ヘルボーイ』のマイク・ミニョーラを好きな作家として挙げている。
なお、Pixiv上には氏が素性を伏せて趣味のイラストを投稿していると思われるアカウントがいくつか存在する。あくまで確証はなく、また真実がどうであれ本人の意向にも沿わないであろうため本ページには記載しないが、気になった人は探してみてもいいだろう。