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概要
ホンダが1969年から発売していた原付バイク。当初はダックスホンダの車名であった。
車名は間延びしたフレームがダックスフントを想起させることから命名された。
レジャーバイクの先輩であるモンキー同様、自動車への搭載を考慮してハンドルが折りたためるようになっている。
エンジンもスーパーカブの流用で、ミッションは自動遠心クラッチの3速。
後に手動クラッチの4速も追加された。
排気量は50ccと70ccの二種類が存在し、それぞれ「ST50」「ST70」(アメリカ向けは「CT70」)の形式で呼ばれる。
1981年に一旦生産を終了するも、モンキー・ゴリラと並ぶレジャーバイクの定番車種として人気が根強かったことから、1995年に50ccが復活。この時の車名はダックスが正式名称となる。
1998年に排ガス規制の強化により再び生産終了となった。
海外向けはその後も生産を継続し、2003年まで生産された。
長い販売期間の中で細かいマイナーチェンジを何度も受けており、エンジン・マフラー・フレームなどに細かい差異が生じている。
また、復活前は電装が6Vであることから、12Vへの昇圧が定番化している。
現在でも人気が高く、状態の良い個体は高値で取引されている。
2022年にダックス125として原付二種にサイズアップして復活を遂げた。
余談
本車の人気にあやかり、中国ではコピーバイクが製造されている。
時折日本でもヤフオクに新品の状態で出品される為、写真だけでも目にしたことのあるマニアは多いはずである。
当然ながら「ダックス」とは名乗らないが、ホンダの純正品とパーツの互換性があるほどに徹底して真似ている。
ただし、加工精度や鉄の質(錆びやすさ)は本家ダックスに及ばず、耐久性の面で評判が悪いため、手を出すのはお勧めできない。