ダーク王子
だーくおうじ
『千年戦争アイギス ダークネス』にて登場。
異界召喚師の手により、ダークアンナ共々作り出された人造人間であり、王子と瓜二つの姿を持つ。
オリジナルと違いよく喋るものの、性格は不遜で反骨精神に溢れ、誰に対しても高圧的な態度を崩さない。
そして、女性関係はダークアンナただ一人に絞られており、あちらもまたダーク王子を愛する思想相愛。
部下の魔物達はダーク王子に付き従っており、かつての上司に反旗を翻す事も辞さない。
ダーク王子を筆頭に、あらかじめ用意された魔物ユニットを使ってMapを攻略していく特別なイベントとなる。
手を変え品を変えて多くの王子を苦しめた魔物を使えるのは当時新鮮な体験であり、特に初心者殺しと悪名高いリッチを使えるのは感動ものだったかもしれない。
しかし、自前で育てたユニットは一切持ち込めないため、今以上に戦略と練る必要がある。
時には覚醒ユニットらを従える王子を相手にほぼ変わらない編成で立ち向かうという、魔物サイドの気分を味わえる事も。
ダーク王子
王子を元に作られた存在。その力はオリジナルをも凌ぐ。
配置する事で味方の士気が高まり、攻撃力と防御力が上がる。
スキルを使う事で全ての敵の能力を弱体化させる。その効力は余りにも強く、勝てるわけがない敵にすら勝てる。
ダーク王子の軍の要とも言えるスキルだが、代償としてスキル中は己のHPを削り続ける。
ダークアンナ
ダーク王子を愛し、全身全霊で尽くす従者。
配置すると味方ユニット全員のHPを徐々に回復させる。
スキルを使用すると効果を3倍に増加できる。
ダーク王子と共に戦う事を楽しむ尖兵。
戦闘力は最弱だが、コストはかからない上評価に影響しない近接ユニット。
ダーク王子に忠義を尽くす武人。
主戦力となる1ブロックの近接ユニット。
体力が減るにつれて自身の攻撃力が強化されていく。
ハイオークウォリアー
ダーク王子の願いを叶える為に進化したオークウォリアー。戦闘中の進化を目の当たりにした敵対者を大いに驚かせた。
上記の上位互換となる近接ユニット。
素のステータスは軒並み強化されているが、その分コストも増大している。
ダーク王子の忠実なる魔術師。仕える主に死に行く時の水先案内人に指名された時は感極まった。
長射程の魔法攻撃を放つ遠距離ユニット。
HPがずば抜けて高いため、避雷針としても役に立つ。
フライデーモン
ダーク王子に仇為す者を一掃する砲撃手。
中距離から範囲攻撃を放つ遠距離ユニット。
敵のラッシュに対して絶大なアドバンテージを誇るが、耐久力は並み。
千年戦争アイギス ダークネス
異界召喚師の手により生み出されたダーク王子は、与えられた魔物の軍勢を率いて魔王親衛隊と模擬戦を繰り広げる。
その後オリジナルの王子抹殺のためにアイギス神殿を襲撃するが、物質界の美しさに魅せられた彼は、自らの意志で世界を掌握することを選択する。
弓兵ソーマを処刑せずに解放する、アイギス神殿は壊さないと、異界召喚師の意にそぐわない行動を続けたために、グレーターデーモンに抹殺されかける。
それを難なく退けた後、敵襲の知らせを受けてやってきたオリジナルの王子と開墾を果たし、己の強さと存在意義を示す最初で最後の戦いが始まる……
この先ネタバレ注意
千年戦争アイギス ダークネス Returns
王子を打ち負かし、己の存在価値を証明したダーク王子だったが、反逆を恐れた異界召喚師の手によって寿命を1日限定に定められていたため、剣を持てないほどに衰弱してしまう。
その後、己の愛した世界を眼に焼き付けるべく、愛するものと臣下の魔物たちと共に、放浪の旅へと旅立った。
その放浪の果て、何処ともしれない静謐な森にて、剣を墓標に眠っていたが、そこに亜神ハイドースが現れる。
ダーク王子の事を世界を憎み散っていったと見た彼はもう一度甦らせ、反魂の術で配下に加えようと画策する。
だが、死ぬ間際に自分の『生』の一部をこの世に留めておき、自らを封印するという策を講じていたダーク王子には効かなかった。
そして、自分は世界を憎んでいるのではなく、愛していると断じ、ハイドースの誘いを一蹴。
そしてオリジナル王子から贈られた、一言『戦友へ』とだけ刻まれた、王国一の魔剣鍛冶師の鍛えた剣を手に宣戦布告をする。
その後ハイドースを倒すべく、愛人ダークアンナと魔物達を率いてまた新たな戦いへと進軍を進めていく。
その道中、友人リンクスがハイドースの傘下に入ってしまったリエーフ、ダーク王子を人類の驚異として襲いかかった自動人形ルインを仲間に引き入れた。
そして、ハイドースの下へとたどり着いたが、ここは魔王ガリウスの玉座のある空間であった。
そこにオリジナル王子との激戦の末に命を落とした異界召喚師と、彼が作ったガリウスの影が立ち塞がる。
そして影と影、偽物たちによる千年戦争の再現が始まった。
しかし、影とはいえガリウスの力は強大であり、ダーク王子、ダークアンナが全力を出さなければ勝てない相手である。
しかし時間が足りないーーーーと、そこに銀腕を掲げし者トラムが参戦する。
オリジナル王子への救援に間に合わないため独断で、なによりルインを殺さずにいてくれたことへのお礼として、加勢することにしたのだ。
銀腕の援護、愛人の献身により、ダーク王子は全ての準備を整えて、文字通り身を削るような全力を解放する。
そして…………
ダーク王子「なるほど、これが魔王ガリウスか。オリジナルもさぞ苦戦したことだろう。」
ダーク王子「だが、オリジナルにできたことを、この俺ができない道理はない。――さらばだ、魔王の影よ。」
かくして、魔王ガリウスの影は滅び去った。
万策尽きた異界召喚師はハイドースに援軍を要請するも、失望と共に見捨てられ、二度目の死に至る。
激戦を目の当たりにしたハイドースは、ダーク王子の実力、そして世界への愛を本物だと認め、ダーク王子もまた物質界の王として君臨する決意を明かす。
そして二人は、敵として再び合いまみえる事を約束して別れた。
そこには、もはや友人と言っていい程に爽やかな風が吹いていた。
しかし、ダーク王子は残しておいた余力をも使い果たし、再び地に膝をつく。
これでは物質界の征服はおろか、ハイドースとの約束もままならない。
ダーク王子はルインをトラムに託し、リエーフと共に冥界から立ち去らせる。
こうして、戦いを負えたダーク王子は二度目の眠りにつくことになった……
…………と、ルインは王子に今までの記録の再生を終える。
亜神ハイドースという驚異、ダーク王子の戦い。
そして、一つの伝言。
「俺を友と呼ぶには、まだ早い。
だがこの剣は受け取っておこう、我が戦友」
嬉しそうな顔を浮かべる王子。
そこには光と影、本物と偽物の垣根を越えた、確かな友情があった。