CV:諸星すみれ
概要
細田守監督のアニメ映画『バケモノの子』に登場するキャラクター。人間でもバケモノでもない謎の生き物で、蓮(九太)が母方の親戚たちから逃げ出し渋谷を放浪していた際に出会い、彼から「ちっこい」という由来から「チコ」と名付けられる。
以降は蓮が「九太」として人間とは対をなすバケモノの世界で暮らすようになってからも彼の側に常に居続け、最終的に彼が再び人間界で暮らすようになってからもそれに同行している。
明確な正体は終始明かされることはなかった故にネット上では様々な考察がされているが、劇中の描写から九太の亡くなった母親が転生した姿である可能性が高い。そのためか、劇中では性別不明とされている(もしくは無性別)も、女の子扱いされる傾向がある。なお映画版ではチコの存在は九太と楓しか認識していない描写があるが、小説版ではバケモノである多々良や百秋坊もその存在を把握している描写がある。
因みに劇中では物語上での役割が見えてこない上に、特に大した活躍もしていない(せいぜい物語終盤で九太が目の前で一郎彦によって熊徹を殺されそうになったことで怒り狂い彼を惨殺しそうになるも、決死の行動で彼を正気に戻らせるのに一役買った。裏を返せばチコのこの行動がなければあわや殺し合いの大惨事に発展したとも言える)ことから、彼女ほどではないにしろ何気に観客からその存在を疑問視されている。某インタビューでの細田監督のコメント曰く、本作がアクション映画である故にどこか心に安らぎを与えるような清涼剤要素を持つマスコットキャラクター的存在としてチコを登場させたらしい。