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チック・ヒックス

ちっくひっくす

ディズニー・ピクサーのアニメ映画「カーズ」シリーズの登場人物(メイン画像の上の緑のレースカー)。
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概要編集

CV 英語版:1作目マイケル・キートン/3作目ボブ・ピーターソン 日本語版:内田直哉


一人称は「俺」。ヒゲ型のフロントグリルが特徴で、サポートするピットクルーにも付けヒゲをさせている。

契約会社は敵対買収銀行(Hostile Takeover Bank:通称HTB)。

万年2位のベテランで、レース実況からは「(長年レース王者の)キングのリアウィングを追いかけてきた。今年こそキングに勝てると思われた時に思わぬ伏兵が現れた」と紹介されている。


陰険な野心家である上、レースでは車体をぶつけて後続車の大クラッシュ(バンプによるビッグ・ワン)を誘発させるなどダーティーで卑怯な手を平然と使う。

一方、本人のダーティな戦法やマックィーンの奇想天外な走りに隠れがちではあるが、ベテランなだけありレーサーとしての実力は高い。

特に冒頭のレースで後述の大クラッシュを起こした際は、ピットクルーの不手際でほぼ最後尾からのレース再開だったにもかかわらず他の車を次々と抜き去り、最終ラップまでには何事もなかったかのように3番手まで追い上げている。


車体のモデルは1987年型のGMビュイックGNX。ヨーロッパと日本のメーカーにシェアを奪われつつあったアメリカ自動車産業の暗黒期に生まれた数少ないハイパフォーマンスモデルである。

なおキング(ベースは1970年製プリマス・スーパーバード)は言うに及ばず、数年単位で世代交代するNASCARにおいては彼も現実的にはあり得ない大ベテランとなってしまうが、そこはご愛敬。


作中の動向編集

1作目でのディズニー・ヴィランズであり、勝つことしか考えない態度は当初のマックィーン以上である。


冒頭のレースで先述の大クラッシュ(ビッグ・ワン)で多数のリタイア車を出させ、結果的にマックィーンとキングとの3台同着になった。

マックィーンが迷子で行方不明になった後は観客や取材陣が集まり、彼の真似をしてのステッカーを付け、さらに彼の決めゼリフ「カチャウ」をパクり「カチーカ」という決めゼリフを言いながら決めポーズを取るようになる。


最終レースでは新たな仲間たちとスキルを得て成長したマックィーンに圧倒され、絶対的に不利なポジションを取られる。ところがキングのすぐ後ろで「アンタの後ろで終わるのだけはごめんだ!」とゴール寸前で彼を突き飛ばしてクラッシュさせ、優勝よりキングを助ける事を選んだマックィーンが急停止・逆走したためゴールして優勝する。


だが卑怯で品格に欠けるやり方や、それを何一つ反省・自覚する事なく浮かれる態度を大いに見せつけた事で、会場中の観客や取材陣達の怒り・失望を買い、それまで彼を支持していたファンからも愛想を尽かされてしまう。

静まり返った表彰式で優勝カップやセレモニー用の紙吹雪を乱暴に渡され、誰からも祝福されない事に戸惑うばかりで、ブーイングと投げつけられた自身のグッズを浴びながら会場を逃げるように去った。


「どうしたんだよ、みんな!?もっと喜んでよ!チック時代の始まりなんだぞ!」


一方マックィーンは勝利よりもキングの引退の花道を優先した行動を取ったことで観衆から大喝采を浴びたのだった。

その為チック・ヒックスは数少ない主人公に勝ったヴィランではあるが、上記の通り誰からも祝福されなかった為試合に勝って勝負に負ける結末になってしまった。


3作目であるカーズ/クロスロードにも登場。

この時には初老となっていた事もあってかすでにレーサーを引退してコメンテーターに転身しているが、内面は全く変わっていない上に、前述の出来事からマックィーンを逆恨みしており、ジャクソン・ストームを初めとした新世代レーサーの台頭を支持していた。


上記の件で業界から干されたのも響いたか、現役時代は結局第1作でのピストン・カップで(卑怯な手を使って)優勝した一回しかまともに成績を残せなかったらしく、周囲からはやたらその事を擦られては馬鹿にされている。


ハリウッドでのディズニーショー編集

ついに次元の壁を超えて皆(観客)の前に姿を現したマックィーンがシミュレーターにリベンジしようとしていた所を、シミュレーターにチェンジしたステージに突如HTBのCMを流して乗っ取り、挑発をふっかける。

挑発に乗ったマックィーンだがチックはスタートからフライング、(シミュレーター内の)オイル圧

(?)をいじったり、タイヤの空気を抜いたり、ガソリンを抜いたりとやりたい放題。


だが、クルーズの機転でシミュレーターを「チームモード」に設定され、マックィーンはラジエーター・スプリングスの仲間の協力で妨害をことごとく突破。

ならばと自身の分身を大量に召喚するが、コースがダートに差し掛かった時に分身は全員ダートにタイヤを取られリタイア、マックィーンに距離を縮められていく。

駄目押しとばかりに壁に押し付けるがマックィーンの師匠の切り札である横宙返り脱出され、鮮やかに1位を勝ち取られてしまう。

マックィーンの勝利を信じられず抗議していたが、突如乱入してきたミス・フリッターに画面外に押し出されてしまった。


関連タグ編集

ディズニー ピクサー カーズ ディズニーヴィランズ 卑劣漢 永遠の二番手

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