チロンヌプカムイ
0
ちろんぬぷかむい
アイヌ神話に登場する、キタキツネを顕現体とする「カムイ」
“足が速い人”という意味である「ケマコシネクルカムイ」の別名を持つ、アイヌ民族の伝承に伝わるキタキツネを顕現体とするカムイ。
その名はキタキツネを意味するのと同時に“我ら(アイヌ人)がどっさり殺すもの”という意味もある。
アイヌの人々にとっても狩猟対象として身近な存在であったキタキツネは、世界の人々と同様に、キツネをずる賢く、悪知恵を用いて人を騙すが、少々抜けている所があり、騙し返される事もある存在と捉えており、それ故にチロンヌプカムイも神話でも物語の中心人物として登場する事もある。
人々を護る守護神でもあり、神格によって第一位の白狐の姿を顕現体とする「パシチロンノップカムイ」、第二位の黒狐を顕現体とする「クンネチロンノップカムイ(シトゥンペカムイ)」、第三位の赤狐を顕現体とする「チロンノップカムイ」がいるといわれている。
コメント
コメントが未記入です