概要
『先覚の協力者』世界における新イベント。情報共有のため平行世界に向かった雪音クリスが、バルベルデの戦地において孤立する両親のことを聞きつけ、村のために戦うというストーリー。
この世界においてもかつての風鳴翼と天羽奏の関係と同じように関係が逆転しており、一人娘を失って夢を捨てながらも、平和のために活動する両親とクリスが対峙することとなる。
終始異国のバルベルデで物語が繰り広げられ、その他米国との協力関係や、その後ろに潜む政府の後ろ暗い思惑なども絡まってくる。
本編世界
雪音クリスが単独行動により長らく独断で活動するが、後に連絡不能な状況を訝しんだ本部から立花響とマリア・カデンツァヴナ・イヴが援護として派遣される。小日向未来も来訪しているが、連絡役のため現地に到着はしなかった。
本来なら情報交換のために向かっただけだが、バルベルデの惨状を知ったことに加えて、自らと縁のある人物が苦しんでいるのを映像で目の当たりに、二課に協力を申し出る。バルベルデでは両親に素性を話せないため、立花クリスという偽名を使って交流する。
ずっと願っていた両親との再会を素直に喜べず、さらに音楽の道を捨てた二人に複雑な感情を抱く。本編らしく自身の願いとは真逆の方向に向かい続けるが、最終的には両親の世界を変えかねない決意を諭している。
本イベントではアサルトデバイス型のギア変化と、「ネフシュタンの権杖」を使用した変化を見せる。
平行世界
『先覚』時空の世界なため、詳細はそちらも参照。
日本を唯一ノイズから守れる身として、何よりも二課の司令としてバルベルデの内戦鎮圧には赴けなかった。しかし後半には業を煮やして有給休暇を使って私用としてバルベルデに訪れ、加勢することとなる。フィーネとは思いが通じ合った後のためか、軽口を叩き合いながらもラブラブである。
クリスを護衛として任命しつつバルベルデに来訪、技術者の櫻井了子としては世界的に有名らしく、素性がバレた際はアメリカが引き抜きを画策しかねない程であった。
各国の動向に関して諜報活動をしたりしつつも、クリスを諭す大人としても活躍。後半ではネフシュタンの鎧を装備して実戦にも参加するようになる。
弦十郎の土産としてバルベルデ戦線に登場する。一戦力としては役に立った。
- 雪音雅律(ゆきねまさのり)、ソネット・M・ユキネ
クリスの両親だが、本イベントでは娘のクリスが過去に内戦で死亡し、両親が生き残るという関係となっている。娘の死をきっかけに夢を捨ててNPOとして活動を続けており、心に傷を抱えながらも前向きに人々を助けている。
しかし裏では守り手より託されたあるものを使って、あることを画策していた。死んだ娘と同じ名と容姿を持つクリスにどこか親近感を覚えつつ、過去の抵抗から「名前で呼んで欲しい」という願いになかなか答えられないでいる。
- アーサー
米国の軍人にして隊長。米国政府からの密命と受けているため裏に多くのことを隠していたが、基本的には言動に違わず人々を守るために戦う本物の兵士にして善人。
関連項目
戦姫絶唱シンフォギアXD 戦姫絶唱シンフォギアXDメインシナリオ一覧 雪音クリス
ネタバレ・用語解説他
- アサルトデバイス
対ノイズ用の新兵器。常人であってもノイズを倒すだけの火力を有するものの、実はエネルギー媒体はフォニックゲインではなく人間のライフエナジー、つまり人命であるという非人道兵器。
しかしそれ以外に対抗手段がないため、現場の兵士もその非人道性は理解しつつも「無駄弾にはしない」という信念の元で慎重に運用している。シンフォギア用にフィーネが改造したものはフォニックゲインを用いることで装者の負担軽減の効果をもたらし、さらにギアの外観にも変化を及ぼしている。
しかし先の裏があることに加えて米国政府の機密保持の観点から、アーサーは無断で改造に着手したフィーネに激昂している。
- マヤの遺産
雪音夫妻が秘匿していた完全聖遺物。世界を破滅に向かわせるマヤの予言通りの強力な兵器で、簡単に言えば天変地異レベルの自然災害を引き起こせる気象兵器。米国や反乱軍(実際はドイツ軍と結託したブリル協会)はこれを求めて小さな村一つに固執して争っていた。
雪音夫妻は守り手からこれを秘匿して死守するように言付かっていたが、長年のバルベルデにおける人々の苦しみを見て疲弊し、この力を見せつけることで抑止力として世界を平和に導こうとしていた。
発動のためにはフォニックゲインが必要であり、ソネットの歌を発動キーにしようとしていた。平和のためならば当人達はいくら泥を被っても構わない、という覚悟であったが、クリスは自身の経験(ソロモンの杖を使用してノイズを呼び出していた)を語って、力による強引な平和の希求は実現しないと涙ながらに諭す。
結果、クリスの言葉で遺産の使役を諦めた雪音夫妻は、事態の収集後に米国・二課の承認の元で破壊処分となった。その後「テロ行為を画策していた」として夫妻は米国政府に自首したが、アーサーが機転を利かせて不問にしている。
- ブリル協会
今回すべての事件を起こした根源であるドイツの錬金術秘密結社。真夜の遺産を手中に収めるためドイツ軍と結託して完全聖遺物『ネフシュタンの権杖』やアルカノイズを使おうと企む。その後、イベントクエスト『大火を薙ぐ剣』で再び動き出し忍者集団「草薙」と結託して世界を戦乱に陥れる「世界大火計画」を企んでいた。さらに手口が悪質化しており、新たな戦力として忍者を模して造られたオートスコアラー「傀儡忍者」を投入した。
- ネフシュタンの権杖
ネフシュタンの鎧と同じ能力を持つ完全聖遺物の杖。ドイツ軍は特殊な戦闘機の内部にこの聖遺物を運用していた。米国軍をほぼ壊滅に追い込むレベルの力を発揮したが、クリスにより強奪されてしっぺ返しを受けることとなった。