人物
英語:Yuliyi Tymoshenko
ウクライナ語: Юлія Володимирівна Тимошенко
1960年11月27日 -
ウクライナ共和国第11代首相、第14代首相。
所属政党は全ウクライナ連合「祖国」、政治同盟ユーリヤ・ティモシェンコ・ブロック。
概要
政治家転身以前はソ連崩壊後の混乱を利用し、違法資金を汚職議員への賄賂として提供して見返りにウクライナでガス資源会社の独占を図った容疑が浮上しているだけでなく、海賊版商品の密造・密売を手がけるなど違法な方法で非合法資金を集めて逮捕された経歴を持つ。一方、ウクライナ内で最大の保有財産を持つ資産家として記録された。
経歴
「オレンジ革命」でヴィクトル・ユシチェンコを支持する女性政治家として注目を集めて好意的な報道が主に欧米諸国で行われた。
政策面では、オレンジ革命を共に主導したユシチェンコとはその後政治路線を巡る対立が顕著になり政界内で孤立。2010年には巻き返しを意図して大統領選挙に立候補したが、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ現大統領に第一回投票、及び第二回投票の双方で落選する。敗北後に投票操作による陰謀論を主張し選挙の無効を訴え、法廷闘争に持ち込む構えを見せていたが「裁判所を信用できない」として結局訴追を取り下げた。
2011年8月5日、ガス資源に関する汚職行為でウクライナ警察に逮捕された。
この逮捕に関してはオレンジ革命を支持してきた欧米諸国から国策捜査と主張する主張も見られたが、裁判の過程で巨額の国家予算資金横領(2010年12月)を裏付けた証拠が露見したとされている。
2013年末から起こった親露派の政権と親欧米派の野党による騒乱でヤヌコヴィッチ大統領がロシアに亡命したため政権は崩壊。2014年にティモシェンコ氏の罪は帳消しとなって釈放された。
2019年の大統領選挙では現職のペトロ・ポロシェンコ大統領から政権を奪取するため投票一年前から過剰な選挙公報策に打って出たが、国民の多くが延々と続く広告露出に嫌気が差して支持率を急激に下落させた。対して、コメディアンでドラマ『国民の僕』で主演を務めたヴォロディミール・ゼレンスキーがユダヤ人ロビーのプッシュで大統領選へ立候補。ロシア海軍によるウクライナ艦船拘束事件が大きく影響して支持率を急激に伸ばしたことが影響し、ティモシェンコ氏は2候補による決選投票の前座となる大統領選挙にて落選している。
2022年には都内で行われた深見東州(半田晴久)が代表するWSD(世界開発協力機構)が主催するオピニオンリーダーズサミットに出席し、ウクライナ紛争の現状を訴えるべく、出席者やメディアに対し、世界平和の重要性を訴えた。
関連タグ
ユリア・ティモシェンコ(表記ゆれ、本項の人物とは同名である以外あまり関係ないムダヅモ無き改革の登場人物の項)