概要
文字通り、東ヨーロッパの共和制国家であるウクライナに住むロシア系の国民である。
主にウクライナ東部のドンバス地方とクリミア半島に数多く在住しており、この地域は元々ロシア帝国の時代から長らくロシア領であったため、住民たちはロシア語を話しロシア文化が形成されている。2001年の統計では、ドンバス地方におけるロシア系住民は人口の4割、クリミアでは6割を占めていた。
ソ連崩壊、ドンバス地方およびクリミアはウクライナにおける親露派地域として親露派政治家の重要な票田地域であったが、EUとの経済協定問題をめぐる2014年に起きたマイダン革命以後暫定政府が決定をした公共の場でのウクライナ語一本化政策(反発が大きく直後に撤回)などの表明をきっかけに親露派住民を中心に同様と反発が広まり、ロシア軍がクリミアを占拠する。
これにより両民族の溝は深まり、ドンバス地方のロシア系住民を中心に親露派住民は政府機関を占拠し、ウクライナからの独立を掲げたドネツク人民共和国・ルガンスク人民共和国の誕生を宣言、両国はウクライナ政府から反政府組織と位置づけられている。