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概要編集

株式会社ユードーが開発。

制限時間内にモンスターの絵を描き、他のプレイヤーのモンスターと対決するゲーム。

勝負に勝利することで絵を描く為の時間(テガキ時間)やシールを獲得し、自身のモンスターを強化していくことを目指す。

個人でのバトルの他、プレイ開始時に5つの派閥の中から所属するものを1つを選択し(変更不可)、その派閥の勝利に向けて協力するシステムもある。


ストーリー・世界観編集

描いた絵を実体化させたモンスターを勝負に限らず、生活の手伝いなどに利用する習慣が普及した世界が舞台。公式アートはコロコロコミックなどの少年漫画雑誌を彷彿させる図柄で描かれており、ストーリーも行き当たりばったりで出会った相手に勝負を挑まれるなど、同じく少年漫画のようなものとなっている。





その実態編集

…と説明すると一見楽しそうに聞こえるが、実はこのゲーム、ゲームバランスが極めて理不尽だった。短所を挙げたら切りがないが、特に酷かったものは以下のようなものがある。


テガキ時間の入手があまりにも困難編集

このゲームの鍵と同時に仮想通貨となっているテガキ時間はプレイ開始直後のチュートリアルでは上限の999秒あるが、そのチュートリアルが終了すると僅か20秒に減る。当然この後は購入するか自力で稼がないといけなくなるわけだが、どちらも実質的に無理である。

購入する場合その値段はなんと1秒10円。1分だけでも600円することになる。清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったとしても、こんなに短い時間でまともな絵が描ける筈がない。

無料で入手する方法は戦勝時の報酬やデイリーボーナスなどがあるが、殆どの場合1秒しか貰えない。310秒の報酬が設定された同社のアプリの"斎藤さん"とのコラボ企画など大量にテガキ時間を入手できるチャンスが無かったわけではないが、そう簡単に勝てるように設定されていたとは考えにくい(執筆者は当時勝負できる条件を満たしていなかった為未参加)。


肝心のモンスターを自由に描けない編集

一部前述のことの繰り返しにもなるが、絵を描く際の障害は時間の入手の難しさだけではなかった。選べる色は僅か9色(重ね塗りによる混色は不可)で、エアブラシやレイヤーなどのおしゃれなツールは一切存在しない。しかもテガキ時間は筆を走らせている間に消費されるのではなく、描き始めた瞬間から完了を選択するまで、たとえ何もしていなくても減少する。修正はおろか、次に何を描くか考えることにさえ金がかかるのだ。

このシステムがいかに無理なものかはプレイヤーが作成したモンスターを見れば一目で分かり、大半は棒人間や適当に牙や角を生やしたモンスターだった。公式アートのような今にも動き出しそうなレベルのものはともかく、ラフ画程度のクオリティのものすらとても描けるものではなかった。


バトルのシステムが雑編集

これまでの記述から予想は付くだろうが、バトルのシステムもいい加減なものだった。

戦闘でプレイヤーができるのはモンスター単独による攻撃か、所有する全てのモンスターによる総攻撃のみ。しかも戦闘シーンは理不尽な制限時間で何とか描き上げたモンスターが互いに体当たりするだけのもので、迫力もへったくれもない。また、モンスターは使用された色により属性が設定され攻撃やダメージに変化が生じるが、これもあまり意味を成していなかった。


その末路編集

2011年にサービスが始まった本ゲームだが、シールの出現率の低下など改悪アップデートを繰り返し、プレイヤーは瞬く間に減少。セールと称してテガキ時間の価格変更なども行ったが、評判が回復する筈もなく、2012年の夏辺りにサービス終了した。

終了後の世界センシティブな作品


余談編集

  • 主人公のカケルはすぐに熱くなって後先考えずに行動する性格で、自分が設けた目標を達成し、それ以上の結果を出さないと気が済まないタチという設定になっている。ある意味運営の性格に似ているかもしれない。
  • カケルが左手にはめているポータルは不思議な力を持っているという設定だが、どのような力を持っているかは不明である。
    • ちなみにこのポータルはカケルとハヤト以外誰も装備していなかった。このことから、少なくともモンスターを召喚する為の道具ではないと思われる。
    • また、ハヤトはカケルとは対照的に右手にはめており、デザインが若干異なる。

  • ゲーム起動時に「テガキモンスターをするときは部屋を明るくして遊んでくれよな!」という子供向けアニメでお約束の注意が出る。
    • だが「できるだけ画面から離れて」とは言っていない。テレビと違ってそれなりの距離を取るのが難しいからか。

  • 悪い意味で本作の最大の特徴となっていたテガキ時間の価格だが、他の時間制のサービスと比べると尚更高いことが分かる。
サービスの名称料金1秒あたりの値段
ちょいカラ(ゲームセンターにある一人カラオケ)1曲100円曲にもよるが3分の曲だとすると0.55円
タイムズ・カラオケパークベスト1020分100円(公式ホームページより、6:00~19:00の場合)0.083円
アットステーション(スマホやノートPCなどを持っていなくてもインターネットが短時間利用できるサービス。主に空港や一部のホテルなどに設置されている)設置者の任意だが一般に10分100円0.16円

もしもこれらがテガキモンスターと同じ価格設定であったとすれば一者は1800円、二者は12000円、三者は6000円もすることになる。開発者がプレイヤーだったら、本当に購入する気になれただろうか?

  • ストーリーの設定上は"平和に楽しむ人が増え続ける一方で、モンスターを使って悪事を働く者が現れて始めていた"ことになっているが、辻褄が合っていない。何らかの犯罪組織が存在するわけでもなければ、学園内に過激派がいるわけでもないからである。
    • 一応野良モンスターによる襲撃イベントはあった。書き損じたモンスターを捨てたものか、放し飼いにして作者と逸れたものだったのだろうか?

  • 何故かほとんどの女性キャラはサディストである。当時のプレイヤーが紹介した例
  • それぞれの派閥のボスはほとんどが15歳(サファイアのみ14歳)だが、いずれも成人のような容姿でとてもそのようには見えない。
  • テガキ時間を入手した際の画面に「ゲットタイム!」と書かれているが、これは直訳すると「時間を取れ!」となり、意味が進行状況に合っていない。
  • 2011年11月18日に行われた本ゲームの発表会で開発陣は「自慢をすると、ユードーのアプリは、ほとんど成功するんです。」と述べている。本作は見事なまでに失敗してしまったが。
  • 誕生日がゾロ目の登場人物がやや多い(公式サイトで紹介されている10人中4人が該当)。
  • アカリの誕生日はバレンタインデーである。ただしキャラ設定にバレンタインの要素は全く無い。
  • アカリの瞳の色はゲーム中では緑色だが、ストアページの画像では青色になっている。
  • サファイアが率いるプレシャス ガールのチームカラーは黄色だが、サファイアは一般的に青い宝石である(一応イエローサファイアというものも存在するが…)。
    • またサファイアは9月の誕生石だが彼女の誕生月は10月となっており、この点も矛盾している。

  • ミライの髪の色はピンクだが、開発中のものと思われる公式サイトのスクリーンショットでは緑色になっている。

関連タグ編集

無理ゲー ラクガキ

Big_Rigs 同じくれっきとした企業が作ったとは思えない程完成度が低かった作品


リンク編集

公式サイト

2011年12月以降更新されておらず、サービス終了の予告すらされていない。

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